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入院中にも関わらず脳リハ名古屋を利用する理由 ~プロがプロに教え、プロがエキスパートに教えを乞う理由~
2020.02.04
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
先日久々に予定のない休みだったため、
「よ~し☆あれやってこれやって、こうするゾー(^O^)/」と妄想していたのに、
結局こんな状態で夜まで過ごした田邊です。(多分この日すんげえ、ちっさい声で”あぁ…”しか発してない。)
当ステーション、絶賛入院中の方も何名かご利用中なのです。
初めてお問い合わせが来たとき、
「入院中は、毎日3時間ほどリハビリがあるのに、なぜプラスしてうちの利用を検討するのだろう?」
と疑問でした。
姿をみれば、何となく察することが出来ました。
皆さん共通しているのでは、
「麻痺側のリハビリをしてもらえない」という思いがあったのです。
それは、身体状況も「その様子」を表しており、ご本人の悲痛な訴えが理解できました。
最も多く聞かれる中で、私が最も疑問に感じるものは、
「短下肢装具を着けてスクワット」でした。
多くいらっしゃいます。
その方々のほとんどが、「非麻痺側の膝の痛み/違和」を感じていらっしゃいます。
スクワットの様子を拝見しました。
それは勿論、負担のかかる(負担しかかからない)やり方で、痛めるのはごく自然な流れでした。
セラピストの皆さま、ご本人様に知っていただきたいのですがね、、
脳卒中由来の麻痺とはある日突然発症します。
眠っているとき、食事をしている時、お話をしている時、旅行をしている時、歯磨きをしている時、運転をしている時と、場面は様々です。
五体満足で普通に活動していた身体が、ある日突然、半身が動かなくなるのです。
一時的に動かなくなった身体に脳は困惑します。そのタイミングでリハビリがスタートし、困惑したまま身体を他人によって動かされます。
動くことで気づくこともあれば、動かされることでより一層強い困惑に繋がることもあります。
そうした時、体は、動かしにくい・分かりにくい部分を動かすことより、安易に動く方を多く使用します。
そうしてセラピストは高らかにいいます。
「動く方をしっかり鍛えましょう。」
それを皆信じます。それはそうです。
だって、小学校1年生の頃学校の先生が言うことを疑いましたか?
幼いころ、大人の言うことをきいていましたよね?(そう何を隠そう、保育園の先生の言うことをきかず、発表会を脱走し、倉庫の隅で隠れて園服のボタンを引きちぎってた女は私です。)
まだ何も知らない人にとっては、セラピスト(または医療福祉従事者)の言葉は絶対的になり得るのです。
患者さんたちは「動く方を鍛えればいいんだ」と。
しかし、リハビリが進む中でセラピストは必ず知っておかなければならない事があります。
それは、非麻痺側だけ鍛えることは「どういうことを指すか」です。
よく考えてみてください。
そして、セラピストはよく目を凝らし観察してください。
身体の半分自由が効かない状況とは、すでに「非対称的」なんです。
麻痺になる前は「対象的」だったでしょう?
「非対称性」が大きいと何が問題かというと、疲れやすくなります。
疲れると、心も身体も疲弊します。
当たり前の引き算です。両側でやっていたことを片側で実施するから、疲労するに決まってます。
そうした中で「鍛え」ても、持続性には中々つながらず、むしろ体の故障に繋がります。
特に装具をはめてのスクワットは、非麻痺側の膝に負担になる可能性が非常に高いです。
私は今まで、装具をはめて上手にスクワットができる人を見たことがありません。
健常者でも、装具をはめてスクワットを行うと、痛みの生じやすい肢位や力関係になります。
「非麻痺側を優位に鍛えると、非対称性を増加させ、麻痺側の改善はその時点では起きにくい」ということを知っていて欲しいです。
脳は左右あります。その左右で情報を交換し合い、様々なことを整理します。
片方の脳だけを使うと、もう片方の脳はお休み状態となり、本来改善する部分も改善されにくくなってしまいます。
それは動作や姿勢、思考能力に現れます。
こうした目線は、学校では教わらないし、プロでも知っている人は少ないです。または、「知識」としては知っていても、見極めることが出来ない人が多いです。
「動作分析」という言葉があります。
この分析は、対象者の動作を分析することです。
セラピストにとって大変重要な「技」でもあり「情報源」になります。
この動作分析は、各セラピストにより大きく差が分かれます。
これによって、結果の良し悪しが左右されると言っても過言ではなく、その方の座っている姿勢を見るだけで、どのような立ち方をされるのか想像が出来たりします。
熟練者になればなるほど、動作分析はより的確で速いです。
(だから、たまに佐藤先生の分析が早すぎて私は“ほえ??????”となることがあります。いや、かっこつけて“たまに”とか言ってみたけど、全然“たまに”でもないわ…)
レベルが違いすぎると、
状態になります。
よく分からなさすぎると、人は二手に分かれます。
「よく分からないけど、もっと理解できるように知りたい」と思う人と
「よく分からないから、興味ない」と思う人。
前者は放っておいてもいいんです。勝手に学習するから。
問題は後者なんです。
こういう方々は、理解出来たり体感できると興味を持ってくれるんです。
だから、私たち(石垣・岡田・田邊)くらいの人間が先生方の凄さと分析の理解の一助となるように勉強会を開いているんです。(まあ、大きな理由はそんなことではなくて、自分たちが大好きで尊敬してやまない先生方から学びたいと思ってるだけの自分本位な理由なんですけどね)
私たち程度でも、アシスタントや講師をさせてもらう機会があるんです。
プロに教えたり、伝えるんです。
しかし、私たちも教わります。
それは、エキスパートたちに。
少しでも、患者さん・利用者さんを良くしたいと思うんです。
経済的負担の少しでも少ない保険内リハビリで、質の良いリハビリを受けて欲しいんです。
保険外リハビリは、経済的負担が大きいです。
入院中にも関わらず、脳リハ名古屋を利用するわけは、
「入院中のリハビリに満足しておらず、脳リハ名古屋で病院よりも満足感を得られるから」だと思います。
その満足の内訳は、「麻痺側へしっかり介入するから」だと思います。
勿論、非麻痺側の介入も大切です。
入院中の患者さん、使えないと言って麻痺側を置き去りにしていませんか?
セラピストの皆さん、麻痺してるからといって動かない理由にしていませんか?
麻痺してるから動かないんじゃないんです。
エキスパートたちは、凄いですよ。
何度も「動く瞬間」に立ち会ったし、何度も「感動」した。
私たちがエキスパートに教えを乞う理由は、何度でも「人の可能性を知りたいから」です。
なが~~~くなりましたが、
【入院中にも関わらず脳リハ名古屋を利用する理由 ~プロがプロに教え、プロがエキスパートに教えを乞う理由~】
でした。
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