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キレイな姿勢と美しい姿勢 ~いい姿勢って何?の前の段階で知っておいて欲しい話~
2020.02.08
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
私の姪(5歳)は病気がちで入院が多い生活です。
今も入院しており、絶食で、体の痛みも強く、医療用のきつい痛み止めや眠剤を飲んで何とか凌いでいる状態。
いつもは強気な姪が弱々しく「ねえ…?天国行っても忘れないでね…」と言い、
言葉に詰まった母親が「…もう、誰が天国行くのよ…(そんなこと言わないでよ…)」と言うと、
「え?そら、かっか(母親)でしょ。」と言われ、
「ん、そだね。」と親を秒で安心させる天才な姪を持つ田邊です。
流石私の姪よ。誇らしいぞ。
ついな、面白くてな。ほんの少しだけ涙がこぼれた田邊です。(頑張ってるの知ってるからねえ、、がんばれえ。)
本日は「キレイな姿勢と美しい姿勢」についてです。
若手のセラピストさんが評価の仕方などに困っていたので、今回のテーマを思いつきました。
以前、おかっちに
「キレイと美しいの違いは?」と尋ねました。
ちなみに私が綺麗だし美しいと思うのはこの女一択です。(まじしゅき…)
その時彼は「きれいは整理整頓されてる様で、美しいは心に響くかどうか。」と答えていました。
私も概ね賛成なのですが、わずかにニュアンスが異なります。
私は、師から幾度となく言われてきた言葉があります。
「キレイとかまっすぐとか、そんな事はどうでもいい。」
その当時は、よく分かりませんでした。
彼は臨床中、私たちと対話をするのに「姿勢分析」の話をしてくれました。
「この人の姿勢はどうなっている?」「なぜこの姿勢をとっているのだろう?」
私はその都度、疑問でした。
「まっすぐとか関係ないなら、姿勢分析する意味なんて無くないか。」と。
勿論彼に問いたことがあります。
すると、彼は
「そうだよ、まっすぐなんてどうでもいいし、肩甲骨の位置なんて興味ない。姿勢分析は、そんなものを見る為じゃないんだよ。」と言いました。
「じゃ、何を知る為ですか…?」と尋ねると、
「その質問の仕方(笑)。大丈夫、もうしっかり分かってるよ。」と笑いながら言いました。
私が当時見ていたのは、肩甲骨の位置や骨盤の位置、脚の形や手の場所でした。
私は何を知っていて、何を見ているのだろう。
答えを聞かぬまま、いつの間にか長い月日が経っていました。
ある日、ラジオから流れてきたブルーハーツを聞きながら、こんな言葉を思い出した。
タモリさんが「リンダリンダ」の冒頭(ドブネズミみたいに美しくなりたい)を聞いて「美しいと綺麗の違いを分かってる人だね。」という言葉。
その時、はっとしました。
私は、人間に「綺麗さ」を当てはめようとし、
対して、
師は、人間の「美しさ」を見出そうとしていたのでは、と。
私が見ていたのは「ヒト」で
師が見ていたのは「人間」でした。
私たちは「ヒト」を見ることは大切です。
それ以上に「人間」を知ることも大切です。
Mr.childrenの歌で「横断歩道を渡る人たち」という歌があります。
目の前を横切ろうとするその老人の背中はひどく曲がっていて
歩く姿をじっと見ていると足が不自由であることがわかる。
かばい続けてきた足のせいか、
それとも、思うように動かぬ現実にへし曲げられた心が
背中まで歪めているのだろうか?
(ここまでの想像力膨らませるのはさすがに無理やし、桜井さんの妄想力まじで好きやしほんまロマンチストやんな…♡)
この歌詞を見た時、この老人への尊敬を感じました。
両方の目線が大切だと思うんです。
師はきっと、このような見方をしているのだと感じます。
その人の過去と今を繋げてくれてる“姿勢”から、その人が未来でどのようなことが必要になり、“今”何にお困りで、自分に今できることを探し、そして知る手段の一つとして使っていたのだろう、と今の私は考えています。
綺麗さは、共通認識であることが多く、多くは「結果」として現れる。
美しさは、個別性に富んでおり「生きざま」や「佇まい」に多く用いられ、多くは「過程」の中で表現される。
私は「キレイな姿勢」に拘りません。
ただ、「美しい在り方」に拘ります。
私たちの仕事は個別性を尊重する仕事です。
キレイを知っておくことは大切ですが、各個人でことなるため、決して「型」にはめてはならない。
その人の「在り方」の美しい部分を尊重することだと思います。
「在り方」は人それぞれです。何を「在り方」としていると感じるかも、人(セラピイスト)それぞれです。
だから、綺麗な姿勢は結果そうなれば、儲けもんで、
美しい姿勢は尊重されるべき過程であり、積むことが望ましいものだと思います。
どうでしょう。
皆さんの思っていた内容と結構違って引いたでしょう?
多分これ読んだ9割くらいが「はあ????」でしょう。
御免な。これ以上言葉で表現できねえんだあああん。
ただ、一つ分かって欲しいのは、
「綺麗な姿勢」は人に対して押し付けてはならず、
その「美しい姿勢」をまずは尊重するべき、と考えているよ。
ってことだな。
きっと、訳分かんねえよなあ…
興味ある人、またミスチル聞いておくれ…
おしゅしゅめ…
ぴえん…(あ、lineで“ぴえん”って打ってみ??)
ほな、皆さま良い週末を。
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