先週末の土曜日、三重県鈴鹿市の理学療法士さん達と、飲みに行きました。
私は飲めませんが、、、、石垣です。
回復期病棟の主任さんや、リハビリデイサービスでスタッフをひっぱるリーダー、勉強熱心なセラピストです。
どこの職場も様々な悩みがあり、よくしたいという気持ちもあり、前に進みたいからみなさん悩んでいます。
さてさて、今からは月曜日の話です。
昔の職場の後輩が
「4年みているけどよくならない」
という悩みがあり
一緒に一度みてほしいと依頼をうけました。
そして、月曜に訪問リハビリに同行させていただきました。
70歳代女性のOさん。
脳梗塞と脳出血を合計3回。
麻痺が強くみられるのは左。
他にも、肋骨骨折に腰椎圧迫骨折が既往歴にあります。
車椅子での移動が主です。
左手足は動かないと。
口はとっても元気でした。笑
なんとリハビリは
訪問リハを週に3回
通所リハを週に2回。
なのに、よくならない?
進行性の病気でもないのに、、、、
どうみなさんは考えますか?
むしろ本人さん、お父さんは
悪くなってるといいます。
年だからですか?
冗談なのか、本気なのか
お父さんは、施設にいれると言います。
確かにお父さんも年を重ねるから、大変ですよね。
願いは、トイレでズボンを楽にあげたい。
トイレでは、手すりにしがみつき、顔も手すりに押しつけ、なんとかズボンに手をあてています。
左股関節の荷重がわからないOさん。
そのため、まずは真っ直ぐ二本の足で立つ感覚がわかること。そして、手が自由になることがわかることを1回の目標としました。
リハビリは1回1回の積み重ねが大切。
後輩にもみてもらうため、いつもと同じ環境でしました。
本当は側臥位がよかったですが、違いを感じてほしかったからです。
車椅子座位からスタート。
左の随意性が乏しく、右の手足で押しつけ、左のお尻がつぶれいます。
あなたのバランスはどうですか?
左のお尻から情報をあたえ、右のお尻の上で伸びることを始めました。
動ける側の右側、良い方なのに、そっちに体重がならない、、、、
このようなこと結構多くの方にみられます。
良い方に体重がのらない。
そんなこと言われたことないと言われます。
みなさん自分の身体のこと、よく知らないんです。リハビリたくさんしてるのに。
右側伸びてこれると、左のつぶれがへり、次に左股関節の動きを左足と連動できるよう、筋肉の位置を調整していきます。
左脚の準備ができると、左足の上に体重がかかっているのがわかるようなってきました。
そうすると、あれ?と後輩がいいます。
お父さんも気づきました。
いつも開いている脚が
外に向いている膝が
まっすぐになってることに。
なぜいつも外に向いてるのでしょう、、、
麻痺だから?ですか?
動いても崩れず、左足を探すことができています。
準備ができたので、立ち座りを行いました。
重力に体重、しっかりと左足で支え、バランスがとれることを感じていただきます。
この時点でいつもと違うと、いつもリハビリをみているお父さんがいいます。
そして、歩いてみます。
最初は左にのっていくことが怖かったんですが、介助しながら次第に探せるようなってきました。
わかってくるとOさんの目つきも違います。
一周歩いて、「もうちょっと歩いてみます?」と私が聞きます。
すると、「歩いてみる」と。
お父さんと後輩は、「えぇ〜」て口を揃えていいます。
いつも「今日はこれくらいでいい」と言われるそうです。
歩く様子も、お父さんが「こんなふうに歩いているのみたことない」と言ってくださいます。いつも左脚が参加していないからだと、私は感じています。
感覚がよく、筋肉の反応も悪くないOさん。
良いのは口だけではありません。笑
一緒に左を探し続けること、右側が伸びることを、本人さんと後輩に宿題として提示しました。
4年よくならない?
そんなことはないと感じていただきました。
細かい評価、必要な点へのコツコツしたリハビリの積み重ねがきっと大切です。
1回で思ったところにいけません。
そう、貯金と一緒ですね。笑
休みの日にリハビリしましたが、良い出会いでした。
ありがとうございました!!
貯金と貯筋、両方必要!!