お知らせ | 名古屋を中心に脳梗塞のリハビリをサポート!
- 脳梗塞リハビリステーション名古屋
- リハビリの現場から 脳リハ名古屋ブログ
- ただ、ひたむきに ~今までのリハビリ~
ただ、ひたむきに ~今までのリハビリ~
2019.07.16
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
コンプレックスを笑いに昇華してたつもりだったけど、それって私にとっては自傷行為と等しく、悲しい気持ちになってたことに気づいた。悲しい気持ちは人に伝染するから、大切な人を悲しい気持ちにさせないためにも、自分を肯定できなくとも、否定はしないようにしようと、ティーラテをすすり幸せな景色を眺め考え事をしながら昨日の朝を過ごした田邊です。
その日もいつも通り過ごすと、当然のように思っていた。
発症から11年。
命を落とすかもしれない、寝たきりの状態になると告げられたそうです。
しかし希望を捨てず、ただひたむきに、前向きに、進むことだけ考えていたそう。
現在の医療制度に疑問を抱きながらも、それに甘んじることなく自ら動き様々なことに挑戦してきた11年間。
そんな前向きな彼女でも、11年間母と二人三脚で歩んできた道のりでマンネリ化があった。
変化が見えなくなってきた。
マンネリ化したリハビリと暗中模索の日々の中で、当ステーションと出会った。
彼女の想いは「一人でトイレへ行きたい」。
初回は、車いすから一人で立ち上がることもできず、
ベッドへの乗り移りも必ず手伝いが必要で、
危なっかしく、
介助者とともに、いつ転倒してもおかしくなく、トイレなんて高すぎる目標と感じた。
歩くこともむずかしく、足を地面に着けて踏ん張れば、足の裏が痛く立っていられず、
座っている状態からベッドへ寝ていくときも、恐怖で自ら動いていくことは困難、
寝ても常に力が入り、左右どちらかの腰や臀部に痛みが入り落ち着いて寝ていられない状態でした。
そんな彼女は体験コースの3回で変化が出始めました。
車いすから、何かにつかまれば立てるようになり、
杖で少しの距離は安定してあるけるようになったり、
寝ていくときも自分で枕の方に目線をやることができてきたり、
ベッドへも自分で移ろうと挑戦してくれたり。
今では、歩行に関しては近くで見ていると歩けるようになってきており、
何も掴まず立つことも、調子が良いときには成功したり、
痛みが減ってきたり、
お箸の操作が上手になってきたり、
何より、生活の中で「目標」が明確になってきたと発言がでたり。
無論、私の技術が物凄いというわけではなく、
彼女の努力と持ち合わせていた潜在能力が開花し始めたのだと思います。
彼女の母は言います。
「今までのリハビリは決して意味がなかったとは思わないけど、、今まではなんだったんだろう」と。
彼女は今、16回コースの8回を終えています。
その時点で、
介助が必要だった歩行は、近くで見ていれば歩けるようになってきており、
座るために方向転換が出来なかったが、先日初めて一人で方向転換ができてきたり、
「次は手の練習をしたい」
「これが出来たら、普通の杖で歩けるようになりたい」など、自ら多くの希望を語るようになってくれてます。
この間のちびまる子ちゃんでまるちゃんのおばあちゃんが言ってました。
「言霊」
良いことを口にすれば、そのように向きが変わる。その反対もある。
オードリーヘップバーンの言葉でもあります。
「魅力的な唇になるには、美しい言葉を使うのよ」と。
彼女はきっと本来、明るく前向きで友人の多い私とは正反対なタイプ。
私はネガティブな人間なので、彼女の底抜けに明るく前向きな性格を羨んでならない。
そんな彼女を落ち込ませたリハビリでなく、本来の彼女らしさが見えるそんなリハビリを今後も提供し続けたいし、彼女らしさが出てきた今を見守りたい。
さて、ラジオから流れてきたバンプオブチキンの「プラネタリウム」に涙しながら、仕事します。
アンケート結果がこちらです。
ご査収ください。
2024年 11月 22日
伸びる ~右片麻痺/80代/男性~
石垣から石垣都合の会社の話を 一方的に話され意味が分からず、 「?」としていたら ...
続きを読む
2024年 10月 04日
自分だけの物語 ~ライフクェイク~
石垣家で寝かしつけしてる時に 目がぱっちぱちの石垣娘に対して...
続きを読む
2024年 9月 20日
ぶん回し歩行 ~片麻痺の方の転倒予防と原因と改善の解説~
ブログを書いて投稿するとき、 下書き状態では、画面の右側に 「この...
続きを読む