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62. 脳麻痺リハビリ
2017.05.17
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
脳梗塞や脳出血を発症し、脳が麻痺してしまった場合、
出血を発症し、脳が麻痺してしまった場合、真っ先に思い浮かぶことは「手足が動ける ようになるのか」という疑問です。今回は脳麻痺になった場合の、リハビリ方法やリハビリすることに よって麻痺は改善されるのか?という問題について解説していきます。
■麻痺の回復過程 脳梗塞や脳出血になり脳細胞が壊死すると、手足に麻痺が生じることがあります。 これを片麻痺または運動麻痺と言われていますが、回復プロセスには個人差があります。
・年齢 ・意識障害があるかないか ・脳の損傷部位や大きさ
以上の3項目によって回復効果が左右されます。麻痺が回復しやすい期間は、発症してから2~ 3ヶ月くらいが一般的にピークと言われています。それを過ぎると回復スピードは緩やかになり、発症 から半年~1年くらいで打ち切り状態になるケースがほとんどです。この時点でまだ麻痺が残ってい る場合は、リハビリを継続しても完治する可能性はほぼゼロという判断になってしまいます。 ですから、回復する可能性を高めるには発症早期の段階でリハビリに励むことが一番の近道である ということが言えます。
脳出血の場合は、損害を受けた部位が体の運動に関係ない領域であったり、小さな出血であれば 麻痺が起きないこともあります。しかし、麻痺が起きなかったからといって油断せず、再発するリスク は高いので十分気をつけましょう。
■脳麻痺の改善方法とは?
最近、テレビで話題となったのが反通反復療法というリハビリです。麻痺した手足に適切な運動を 反復させることで、障害のある神経回路を再建していきます。リハビリを受ける患者さんは、高い集 中力が求められるので認知症のある人は適応できません。また、明らかに重度の麻痺であること、 関節がこわばっている人もリハビリの適応外になることがあります。
■脳梗塞への再生医療
脳梗塞の患者さんを対象に「骨髄幹細胞」という細胞を使った治療法があることをご存知でしょう か?
骨髄の幹細胞を自分の脳の脊髄から抜き出し、培養したものを静脈から投与していきます。 これはリハビリではなく、梗塞部分の神経細胞が回復(再生)されるという治療法です。 この治療法は臨床試験中なのでまだ適用できませんが、実証されれば今後脳梗塞による麻痺を
翌日から改善できる優良な治療方法ということが言えるでしょう。
脳麻痺などの後遺症は、いかにうまく付き合っていくかが肝心です。 退院後の日常生活の中でも麻痺した手足をできるだけ使うなど、リハビリ意識を常に持つことがポイ ントとなります。 そのためにも専門家からリハビリに対する適切なアドバイスや指示を受けるようにしましょう。
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