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36. 脳の幹部梗塞による脳梗塞
2017.04.26
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
脳梗塞は日本の死因第4位に入る国民病です。 もともと日本人は高血圧になりやすく、高齢者だけではなく若年層でも高血圧と共に脳梗塞のリスク を抱えています。
脳の幹部に梗塞が起き、脳梗塞が引き起こされることがあるのです。 脳の幹部で引き起こされる脳梗塞にはどんな危険性があるのでしょうか。
■脳の幹部梗塞と脳梗塞は違う?
脳の幹部梗塞は脳梗塞の一つです。 同じ脳梗塞ですが、違うのは脳全体のどこかにできるか、一定器官にできるかによる違いがあります。 脳の幹部は中脳、橋、延髄という脳神経があつまる器官で、これらの器官に発症する脳梗塞が脳 の幹部梗塞です。 この脳梗塞はできる部分によって、あらわれる症状も異なります。
その理由はそれぞれ司る神経が異なるため、その神経に関わる障害があらわれるのです。
■橋の脳梗塞は起きやすい
脳の幹部梗塞で比較的に発症しやすい部分は橋です。 この橋は聴覚や顔面機能、痛みや温度を伝える神経が集まっています。
そのため、ここに脳梗塞が起きると手足に力が入りにくい運動障害や、体のバランスが崩れやすい 平行障害、眼球が動かしにくい眼球運動障害、手足の麻痺などの症状があらわれるのです。 脳梗塞が進行すれば、意識を失う意識障害もあらわれるでしょう。 意識障害を回避するためには、早期発見と適切な治療とリハビリが必要です。 リハビリでは主に運動障害の機能特訓が中心です。
■命に関わるケースがあるので予防が大切
脳の幹部にある延髄は呼吸や循環、嚥下、消化といった生命機能の神経が集中しています。 ここに脳梗塞ができると死亡率も高いので注意が必要です。
脳梗塞を防ぐには、動脈硬化を防いで血液の循環を正常に保つことが重要となります。 動脈硬化は血管の壁が厚くなったり、硬くなったりする現象です。 そうなると血流の流れが悪くなり、脳に血液が渡りにくくなり脳梗塞を引き起こします。 このことから、動脈硬化を予防することが脳梗塞を防ぐ最善策なのです。 動脈硬化は加齢だけではなく、高血圧や糖尿病、肥満症、喫煙、飲酒、コレステロール値が高い
など生活習慣が関わっています。 塩分、脂質、糖質、お酒が多い食生活は避け、適度に運動をしてサラサラな血液を維持しましょう。 健康には睡眠やストレス発散も大切なので、食事バランスだけではなく日々の生活もしっかり見直し てください。 すでに持病を持っている人も、医師と相談して適切な治療を受け、持病を改善することで脳梗塞を 予防することが可能です。
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