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86. 小脳梗塞の治療について

2017.08.06

脳梗塞は大脳に発症することが多い病気ですが、場合によっては小脳に梗塞が起こる場合もあり
ます。ここでは、特徴的な小脳梗塞の主な症状や治療方法についてご紹介していきます。
■小脳梗塞になる主な原因とは?
大脳の下にある小さな脳が小脳で、まっすぐ立ったり座ったりする姿勢を調整したり、バランス感覚 を維持するための機能を行う役割を持っています。
目的とした動作を行うためにどのくらいの筋力を使ったらよいかという調整機能の働きもあります。 自分がとった運動が適切であったかどうかのフィードバック、次に適切な運動をするために何が必 要なのかといった調整も行うので、新たな運動を行う時に役立つのが小脳です。 小脳梗塞は、通常の脳梗塞と同じように高血圧や糖尿病、脂質異常などによって起こる動脈硬化 や血栓が原因で発症します。小脳に血液が届かなくなると、運動の調整機能が行われないためス ムーズに運動ができなかったり、会話も困難になることがあります。小脳は、前下小脳動脈、後下 小脳動脈、小脳動脈の3つの動脈がつながる血管がありますが、90%以上の確率で後下小脳動脈 に発症するケースが多いです。
■小脳梗塞の症状
・回転性のめまい ・歩行時のふらつき ・頭痛や嘔吐 ・意識障害 ・構音障害(しゃべりにくい) ・目振(視点が合わない) ・振戦(体がうまく動かせない、腕が震える、力が入らない) ・巧緻性障害(指先の動作が困難になる) ・筋緊張低下 ・梗塞がおきた側と反対側の体の感覚障害 ・梗塞がおきた側と同じ顔面の感覚障害 ・食べ物が飲み込みにくい
■小脳梗塞の治療はどのように行われる?
治療方法は、一般的な脳梗塞と同様の内容になります。脳血栓であれば脳浮腫のための予防薬 (オザグレルナトリウム・アルガトロバン)、脳塞栓であればエダラボンまたはt-PAを投与することにな ります。小脳梗塞は経過がスムーズにいく確率が高く、症状も割と早く消失していくので重度の後遺 症になることも滅多にありません。小脳の血管状態をMR血管造影などで検査した結果によって、そ れに見合った治療を進めていきます。 予防に関しては、通常の脳血栓症の予防と同様になりますが、禁煙と水分補給に努めることをおす
すめします。
小脳梗塞は、重度な麻痺はないものの体がうまくコントロールできないなどの運動障害が特徴的で
す。適切なタイミングで外部から電気をあてて刺激して動かす訓練が行われる場合もあります。 脳梗塞が起きた部位によって症状も異なるので、専門家の医師とよく話し合いながら治療を行って いきましょう。

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