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脳の可塑性について
2019.04.08
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
本格的に暖かくなってきましたね。
春の風も吹いてくる時期です。新社会人の皆さん、吹き飛ばされないよう気を付けてくださいね。春の風は強いですよ。そう、「先輩風」。
私も後輩ができました。お掃除ロボの「ルンちゃん2号」。
こいつに先輩風をびゅんびゅん吹かせています、田邊です。
最近、お問い合わせをいただきました。
「脳の可塑性は、私にもあるのですか?」と。
私どもの返答としましては、
「どなたにでも存在します。」でした。
そこで、昨年の石垣のブログで脳の可塑性についての記述がありましたが、新年度ということで、その話を私なりにさせていただきたいと思います。
一度損傷された部位に関しては、現代医学では再生は難しいとされています。
しかし、昨今の研究では、損傷部位でなく、その周辺のシナプス結合には変化があるという報告があります。
どういうことかというと、
A→B→C (Aから投射されBを経由しCに到達)
という経路があったとします。
脳が損傷され、それがBだとすると
A→×
となり、Cに到達するが出来なくなります。
これは「手足が動かない」「痺れがでる」「感覚がない」という状態につながります。
登山で例えるなら、落石や地震により王道コースが塞がれたり地割れを起こしてしまっている状態。
研究では
A→B’→C
と、B’という新たな経路の構築をする過程がある。といったものです。
登山で言うと、落石で塞がれてしまった道と別ルートで山頂を目指している状態です。
当施設では、その作業を徹底的に行います。
道が無ければ、作ればいい。
この道は、道なき道を草をかき分け人が通れるようにし、遭難しないよう何度も羅針盤や北極星を見つめながら山頂へと進む、そんな険しい道のりです。
誰もが到達できるわけでは、ありません。
その理由は、人は学習し老いるからです。
生物は生まれた瞬間から死に向かって、歩んでいきます。
様々なことを感じ経験し適応し、それらは学習され、「個性」となっていきます。
脳卒中の方々も同じです。
ある日突然、半身が動かなくなり、今までとは大きく異なる「新たな身体」に生まれ変わります。
今までの動作が通用しなくなるため、混乱し抗い、疲労します。
諍うばかりでは、疲労を増やし、老いが促進されます。
そのような学習が強化されてしまうと、脳の可塑性があっても、諍いすぎた過去の自分が、新たな道への一歩を閉ざしてしまうことがあります。
そこから脱出するのは、至難の業です。人によっては、ただの苦行です。
しかし、人間の素晴らしいところは、いくつになられても「挑戦」を楽しめることです。
楽しむという本能は、時に諍いすぎた過去の学習を凌駕することがあります。
それを「脳の可塑性」と私は表現します。
脳は、楽しいことを欲します。
脳は、学習することを楽しみます。
人は、楽しいとき生きていることを、より実感します。
人は、死ぬまで生き続けます。
だから、脳の可塑性は死ぬまで存在すると思います。
少し、概念的なお話になってしまいました。
「詳しく聞きたい」や「医学的に表現すると?」と疑問を抱かれた方は、勉強会にお越しいただくか、お問い合わせくださいね。
もちろん、「私には???」という方も。
一度実際に私たちと可能性を見出してみましょう。
可能な範囲でお応えします。
さて、所長が電動ドライバーを”うぃんうぃん”させているので、少し眺めてきます。(手伝わない)
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