ブログ

安心あっての、自由 右片麻痺男性 ~幼気な少女の物語~

こんな晴れた暖かい日には「元気な曲でも…」と思いつつも、つい中島みゆきに手をのばしてしまう、ド昭和人間こと田邊です。(お察しの通り根暗です。)

本日は少し昔話をしたいと思います。

はるか昔、回復期病院に勤めていた時のことです。

とある幼気な可愛らしい少女(OT:作業療法士)がいました。彼女が患者さんの足へ介入していると、

「OTのくせに、なんで足のリハビリをしているの?」と、有名大学のPT(理学療法士)の先生に問われました。

幼気なかわいい少女は、その時は何も言えずただ俯き黙ってしまいました。(お風呂場の壁を素手で殴って、心ん中で”うるせえよ…”と言いまくってました。)

時が経ち、幼気だった少女は立派な卑屈アラサーに仕上がりました。

そんな卑屈アラサーは、上肢機能改善のために利用されている男性に介入しました。

彼の麻痺側上肢は重く、肩にぶら下がっており、立つ姿勢では、肩の高さにかなりの左右差がでます。足に関しては触覚・深部感覚ともによく、歩くことができ、足首の動きも良いのですが、足は重く、歩き始めると、その重い足を持ち上げるが如く、とたんに内反尖足(足首の内返し)になってしまう、そんな方です。

そんな彼にアラサーは提案しました。

「手の為に足を触らせてください」と。

彼は少し訝し気そうにしながらも、快諾してくれました。

結果、腕は軽くなり肩の左右差は減少し歩幅も変化しました。

彼は「足、関係あるんやな」と言いました。

あの時の幼気な少女に代わって声を大にしてアラサーは言いたいはずです。

「OTだって、足へ介入する。手の機能改善のために必要な過程だ。」と。

そんな昔話です。

何が言いたかったかというと、

当施設では上肢機能の改善のために、全身隈なく見ます。

もし、このブログを見ているかもしれない、か弱いOTさん。

確信を持てず不安を抱きながら下肢に介入しているOTさん。

足ばっかり見て上肢機能を全然みてない、と同僚に言われているOTさん。

いつも、腕に介入して(もらって)いるのに中々結果が出ず悩んでいるOTさん、そしてそれを見守っている家族様。

大丈夫ですよ、足をしっかり見ていきましょうね。

自由のための安定は必須です。土台がないと、安定は得られないです。

卑屈アラサーは利用者様をもっと自由にしたくて、一緒に自由になる経験をしたくて、これからも足をしっかり見ていきますし、勉強も続けるでしょう。

、、、卑屈アラサーは、皆さんもうお察しですよね。

あえて、ここでは言わないでおきますね♡。

おやおや、日が落ちてきました。

暖かかった今日も終わりを告げますね。

今日のお話はここまで。

良い週末を。

田邊 藍羅

田邊 藍羅

長年の臨床経験をもとに、一人ひとりの身体や生活に合わせたリハビリを行っています。 「こうなりたい」という思いを大切に、より良い生活につながるリハビリを心がけています。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る
052-990-6905