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安心あっての、自由 右片麻痺男性 ~幼気な少女の物語~
2019.04.06
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
こんな晴れた暖かい日には「元気な曲でも…」と思いつつも、つい中島みゆきに手をのばしてしまう、ド昭和人間こと田邊です。(お察しの通り根暗です。)
本日は少し昔話をしたいと思います。
はるか昔、回復期病院に勤めていた時のことです。
とある幼気な可愛らしい少女(OT:作業療法士)がいました。彼女が患者さんの足へ介入していると、
「OTのくせに、なんで足のリハビリをしているの?」と、有名大学のPT(理学療法士)の先生に問われました。
幼気なかわいい少女は、その時は何も言えずただ俯き黙ってしまいました。(お風呂場の壁を素手で殴って、心ん中で”うるせえよ…”と言いまくってました。)
時が経ち、幼気だった少女は立派な卑屈アラサーに仕上がりました。
そんな卑屈アラサーは、上肢機能改善のために利用されている男性に介入しました。
彼の麻痺側上肢は重く、肩にぶら下がっており、立つ姿勢では、肩の高さにかなりの左右差がでます。足に関しては触覚・深部感覚ともによく、歩くことができ、足首の動きも良いのですが、足は重く、歩き始めると、その重い足を持ち上げるが如く、とたんに内反尖足(足首の内返し)になってしまう、そんな方です。
そんな彼にアラサーは提案しました。
「手の為に足を触らせてください」と。
彼は少し訝し気そうにしながらも、快諾してくれました。
結果、腕は軽くなり肩の左右差は減少し歩幅も変化しました。
彼は「足、関係あるんやな」と言いました。
あの時の幼気な少女に代わって声を大にしてアラサーは言いたいはずです。
「OTだって、足へ介入する。手の機能改善のために必要な過程だ。」と。
そんな昔話です。
何が言いたかったかというと、
当施設では上肢機能の改善のために、全身隈なく見ます。
もし、このブログを見ているかもしれない、か弱いOTさん。
確信を持てず不安を抱きながら下肢に介入しているOTさん。
足ばっかり見て上肢機能を全然みてない、と同僚に言われているOTさん。
いつも、腕に介入して(もらって)いるのに中々結果が出ず悩んでいるOTさん、そしてそれを見守っている家族様。
大丈夫ですよ、足をしっかり見ていきましょうね。
自由のための安定は必須です。土台がないと、安定は得られないです。
卑屈アラサーは利用者様をもっと自由にしたくて、一緒に自由になる経験をしたくて、これからも足をしっかり見ていきますし、勉強も続けるでしょう。
、、、卑屈アラサーは、皆さんもうお察しですよね。
あえて、ここでは言わないでおきますね♡。
おやおや、日が落ちてきました。
暖かかった今日も終わりを告げますね。
今日のお話はここまで。
良い週末を。
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