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脳梗塞による眠気が続く後遺症-再発予防を考える-
2017.11.09
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
脳梗塞を起こすと体に様々な後遺症が残ってしまうことがあります。
その中に眠気がひどくなるという
後遺症があることをご存知でしょうか?
今回は、脳梗塞による眠気の後遺症について解説していきます。
■眠気はどうして起こるのか?
脳梗塞になると脳細胞や組織に栄養や酸素が届かなくなり、障害が起こるようになってしまいます。
脳梗塞の主な障害は、体の片側にしびれや麻痺が出て手足がうまく動かせなくなったり、言葉がス ムーズに出てこなくて呂律が回らないなどといった症状が見られます。
このような障害に加えて、
眠気が強くなってしまうという後遺症もあるのです。
毎日たっぷり睡眠をとっているのに、それでも眠気が襲ってくるというものです。 健康な人であっても睡眠不足に陥ると当然眠気が酷くなってしまうものですが、はっきりと眠気を感 じている人は特に心配することはありません。
また、昼食を食べた後はお腹が満たされ体温が上がることで眠気を引き起こしやすくなりますが、こ れも生理的な問題で気にすることはありません。
あくびは、脳内が酸素不足になるため酸素を取り入れようとするためにおこる自然現象なのです。
あくびが起こる理由について、現状まだ結論は出ていません。
ただ、脳幹・前頭前野・皮質下領域など、脳内の部位が関与している可能性があることが示唆されています。
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■「あくび」の理由
あくびの理由は解明されていませんが、あくびをすることにより「脳の温度を下げる」ことを目的としている仮説があります。
眠ってはダメだと思うと、身体が血流を上げ、結果として脳の温度が上昇します。脳の温度が上り過ぎると、脳細胞が破壊されてしまいます。
脳細胞が破壊されると、脳機能も低下してしまいます。そのようなことを避けるために「あくび」によって「脳の温度を下げる」と言われています。
あくびをすると冷たい空気が入り、喉の血管が冷えます。喉周囲の筋肉がポンプとなり、冷えた血液を脳に運ぶことで脳の温度を下げるとも言われています。
温かい血液を脳から減らし、低い温度の血液を脳に入れる作用をしていることがわかります。このように脳の温度を下げ、覚醒させることが「あくび」の目的と推察されています。
■脳梗塞による眠気は酸素不足が原因
脳梗塞は脳内の血流に障害が起こり発症する病気です。
このため脳は慢性的な酸素不足に陥ることになるので、それが原因で眠気を引き起こすことも考え られるでしょう。
脳梗塞を薬物療法などで治療できても、
眠気などの後遺症が残ってしまうことは避けられないで しょう。
症状を最小限に抑えるには、早期治療の治療後の早期リハビリがとても大きなポイントになります。 脳梗塞が発症する前兆として眠気を起こす場合があるので、それに早く気づいて早期段階で治療 に取り掛かることが一番大切な方法であり、最善策です。
その後のリハビリをしっかり取り組むことも後遺症の悩みを軽減することに繋がるでしょう。
また、眠気は脳梗塞の治療に用いられる薬の成分によっても左右されます。
服用後、眠くなる作用がある薬もあるので、眠気が強すぎる場合は主治医に相談するようにしま しょう。
脳梗塞を予防するためには、飲酒を控えたり禁煙したり、過度のストレスを抱えこまないようにする など生活習慣を見直す必要があります。
更に、食生活において高血圧や糖尿病などに気をつけた食事を心がけてください。 ウォーキングや自転車など適度な運動をする事で脳梗塞への予防になりますので、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
■脳梗塞による眠気チェックポイント
🔲1日6時間以下の睡眠時間
🔲休日は普段より2時間以上長く寝る
🔲疲れが取れない
🔲イライラしやすい
🔲目覚めが悪い、朝辛い
🔲仕事など集中できない
🔲ベッドに入ると5分以内に眠れる
🔲うたた寝していることがある
🔲夜中に2度以上、目が覚める
🔲起床後4時間以内にウトウトする
🔲いびきをかきやすい
🔲びっしょりと寝汗をかく
いかがでしょうか??
3以上あてはまっていませんか??
■睡眠は「量×質」
睡眠は「量と質」が大切です。
ただ単に、たくさん寝ればいい。というのは間違いです。
もちろん量は必要なので、7~8時間の睡眠時間は確保してください。
そして、質が必要になります。「深い眠り」を促すことです。
「深い眠り」=ノンレム睡眠は成長ホルモンを促し、血管の修復など行ってくれます。しかし、
・うたた寝
・夜遅くの食事
・寝室の温度や湿度、空気
・明るい照明や寝る直前のスマホ
・身体に合わない枕やマットレス
・遅めの入浴や就寝前の運動
・ストレス(喫煙、カフェイン、アルコール)など
「深い眠り」を阻害してしまいます。
夜にぐっすり眠ることができないと、翌日の眠気を促すことになります。
また血管が修復されないため、血管がボロボロの状態のままになってしまいます。
睡眠不足は、脳血管障害だけでなく、肥満・糖尿病・癌・うつ病・認知症など様々な病気のリスクを高めます。
あくびや眠気を減らすためにも、ぐっすり眠る。
そのためにも、体調管理と生活管理を見直しましょう。
■まとめ
脳梗塞と眠気の関係について説明しました。
あくびや眠気の理由は解明されていませんが、脳出血・脳梗塞の前兆としてみられることがあります。その際は、麻痺の有無を確認してください。
また脳梗塞の後遺症としても、酸素不足などの理由により、あくびや眠気がみられます。
生活習慣の見直しを検討することや、異常を感じたら専門家への相談してください。
脳リハ名古屋「睡眠の専門家」石垣貴康
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