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脳梗塞後の眠気に潜む後遺症の危険|専門家が教える対策と予防法
2017.11.09
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目次
脳梗塞を経験された方が後遺症として “眠気” に悩むケースは少なくありません。この症状は、生活の質(QOL)や社会復帰に直接影響を与える重要な課題です。
本記事では、脳梗塞後の眠気のメカニズム、関連する医学的知見、専門的なケア方法を詳しく解説し、再発予防を目指すための具体的なアプローチをご紹介します。
脳梗塞後の眠気の医学的背景
1. 脳の損傷と神経伝達の変化
脳梗塞後の眠気は、脳へのダメージによるものとされています。特に、視床や脳幹といった覚醒維持に関与する部位が損傷を受けることで、以下のような変化が起こります。
- 視床損傷:視床は睡眠と覚醒を調整する中枢であり、ここが損傷されると日中の過剰な眠気が引き起こされる。
- 神経伝達物質の不均衡:ドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンの減少が日中の覚醒低下に寄与します。
- 脳のエネルギー効率の低下:損傷した脳が通常以上のエネルギーを必要とし、疲労感や眠気を誘発します。
2. 片麻痺による脳疲労と眠気
脳梗塞後に片麻痺を抱える方は、健常者と比べて日常の動作や活動で脳が多くのエネルギーを消費します。これは以下のような理由によるものです。
- 代償運動による負担:麻痺側を補うために非麻痺側を過剰に使用することで、脳の活動が増加し、疲労を引き起こします。
- 神経回路の過剰な使用:新しい神経回路を形成して動作を補おうとする過程で、脳全体の負荷が増加。
- 疲労が引き起こす眠気:このような脳疲労が蓄積することで、日中の過剰な眠気や集中力の低下が生じることがあります。
片麻痺と脳疲労の関係性を理解し、適切な休息やケアを取り入れることが重要です。
3. 睡眠障害の合併
脳梗塞後の患者には睡眠障害が高頻度で見られます。
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS):脳梗塞患者の約50%がSASを併発すると報告されています。
- 周期性四肢運動障害(PLMD):夜間の脚の不随意運動が睡眠の質を低下させます。
- 不眠症:心理的ストレスや薬物治療の影響で眠りが浅くなることが多いです。
眠気を感じる具体的な状況とその影響
眠気が及ぼす日常生活への影響
日中の眠気が続くと、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 集中力や記憶力の低下:社会復帰後の仕事や日常生活で効率が低下。
- 転倒や事故のリスク増加:眠気が原因で判断力や運動能力が低下。
- 心理的影響:慢性的な眠気が抑うつや不安感を悪化させることも。
これらを防ぐためには、生活を管理することが必要不可欠です。
脳梗塞後の眠気をチェックするための専門的アセスメント
以下は、脳梗塞後の眠気を評価する際に専門家が使用する主なツールと手法です。
1. エプワース眠気尺度(ESS)
8つの具体的な状況における眠気の度合いを評価するスケール。スコアが高い場合は治療が必要。
2. ポリソムノグラフィー(PSG)
睡眠中の脳波や呼吸、心拍数をモニタリングし、睡眠の質や障害を特定します。
3. アクチグラフ
日中の活動量を記録し、眠気や睡眠のパターンを可視化。
4. 簡易的な主観評価テスト
以下の質問に対して「はい」または「いいえ」で答えてください。
- 起床後も疲労感が続くことが多い。
- 日中に眠気を感じる頻度が高い。
- 集中力が低下していると感じる。
- 座っているときに居眠りをしてしまうことがある。
- テレビを見ている間に眠ってしまうことがある。
<結果の判定>
「はい」が3つ以上の場合は、眠気が日常生活に影響を与えている可能性が高いです。医療機関での相談を検討しましょう。
質の高い睡眠で再発予防を目指す
脳梗塞後の眠気を軽減し、再発を防ぐためには、睡眠の質を改善する取り組みが重要です。
1. 生活習慣の最適化
- 規則正しい生活:毎日同じ時間に起床し、就寝する。
- 寝室環境の整備:適切な温度(18-22℃)、遮光、静音の環境を整える。
2. 適度な運動療法
- リハビリテーションの一環としての運動:専門家の指導の下でウォーキングやストレッチを取り入れる。
- ヨガや瞑想:リラクゼーションを促進し、ストレスを軽減。
ご自身の身体能力に合わせて、そしてその日の体調に合わせて実施することが大切です。
3. 栄養管理
- バランスの取れた食事:ビタミンB群やマグネシウムを含む食品を摂取する。
- カフェインの摂取制限:特に午後以降は避ける。
4. 専門的な治療へのアクセス
- 薬物療法の見直し:副作用が眠気を誘発している場合は、医師と相談して代替薬を検討。
- 睡眠専門外来の受診:必要に応じて専門医の診察を受ける。
まとめ:眠気改善と健康な生活の実現
脳梗塞後の眠気は、適切な知識と対策で改善が可能です。
日常生活の中で自己管理を徹底し、必要な場合は医療機関や専門家の支援を受けることで、生活の質を向上させることができます。
また、再発を防ぐためには、定期的な健康チェックと生活習慣の見直しが重要です。
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