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電気刺激やロボットリハビリって効果があるの?
2026.01.02
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
電気刺激やロボットリハビリって効果があるの?
近年、リハビリの現場では「電気刺激」や「ロボットリハビリ」などの先進的な技術が注目されています。
テレビやネットで「最新リハビリ」「自動で動かせる装置」と紹介されることも多く、実際に体験を希望される方も少なくありません。
では、これらの技術は本当に効果があるのでしょうか?
ここでは、科学的な視点と臨床的な実感の両面から解説します。
目次
電気刺激リハビリとは?
電気刺激(Functional Electrical Stimulation:FES)とは、電流を流して筋肉や神経を人工的に刺激し、動きを引き出す方法です。
主に次のような目的で使われます。
| 目的 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 筋肉を動かす | 麻痺した筋を電気で収縮させる | 手首や足首の動きをサポート |
| 感覚を刺激する | 脳に「動いた」という情報を送る | 感覚入力を強化して可塑性を促す |
| 学習を助ける | 「この動きが正しい」と脳に教える | タイミング練習や運動再学習 |
つまりFESは、“動かすための電気”ではなく、“脳に学ばせるための電気”。
動作と感覚を一致させることで、脳の再学習を助けます。
ロボットリハビリとは?
ロボットリハビリは、センサーやモーターを用いて動作をアシストする装置を使うリハビリです。
腕・手・脚などの専用機器があり、反復練習を効率よく行うことができます。
代表的な特徴をまとめると次の通りです。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| ①正確な動き | 一定の速度・軌道で動かすことで、安全かつ精密な練習が可能 |
| ②高い反復性 | 1回の訓練で数百〜千回単位の動作練習ができる |
| ③データ化 | 関節角度やトルクを可視化し、経過を客観的に評価できる |
特に初期の段階で「動かす感覚」を取り戻す助けになりやすく、電気刺激と組み合わせるケースもあります。
それぞれの効果と限界
多くの研究で、電気刺激やロボット訓練は「運動機能の改善をサポートする」ことが報告されています。
ただし、これらの技術は“魔法の治療”ではなく、脳の可塑性を引き出す“補助ツール”です。
| 項目 | 電気刺激リハ | ロボットリハ |
|---|---|---|
| 主な目的 | 感覚入力と筋収縮の再学習 | 反復運動と運動パターンの再構築 |
| 効果 | 麻痺筋の再活性化・感覚強化 | 運動の精度・スピードの改善 |
| 限界 | 刺激のタイミング・強度調整が難しい | 受け身になりやすく、意図性が低下しやすい |
つまり「機械が動かしてくれる」こと自体に価値があるのではなく、その動きを“自分の動きとして脳が認識するかどうか”が成否を分けます。
電気刺激とロボットの違い
どちらも「神経系を刺激して学習を促す」点では共通していますが、焦点は少し異なります。
| 区分 | 電気刺激 | ロボットリハ |
|---|---|---|
| 主な刺激 | 末梢神経・筋肉 | 関節・運動パターン |
| 対象 | 感覚入力を得たい時期 | 動作を安定化させたい時期 |
| 主体性 | 本人の意図が強く影響 | 受動的練習が中心になりがち |
| 理想的な活用 | 「動かす感覚」を呼び覚ます導入段階 | 「正確な動作」を定着させる応用段階 |
どちらが優れているというより、回復のステージによって役割が異なるのです。
効果を高めるために大切なこと
先端機器を使うほど、忘れがちなのが「人の意識の力」。
電気やロボットは刺激を与えてくれますが、それを「自分が動いた」と感じる意識がなければ、脳は学習しません。
- “自分で動かしている”感覚を大切にする
- 成功体験を積み重ねる(「できた!」が可塑性のスイッチ)
- 技術に頼りすぎず、人の介入で調整する
- 目的に合った時期・頻度で活用する
つまり、電気もロボットも使い方次第で「生きた刺激」にも「受け身の刺激」にもなる。
リハビリ専門職の調整と、本人の意識が噛み合ったときにこそ、技術は最大の効果を発揮します。
まとめ
電気刺激やロボットリハビリは、脳と体を再びつなぐための“橋”のような存在です。
正しく使えば可塑性を引き出す強力なサポートになりますが、あくまで主役は「人」。
機械が動かすのではなく、人が機械を通して「動きを学ぶ」――その視点がリハビリの本質です。
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