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“頑張りすぎ”が回復を遠ざける?回復と休息のバランス
2025.12.19
リハビリの現場の様子を
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リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
目次
“頑張りすぎ”が回復を遠ざける?回復と休息のバランス
「もっと頑張らなきゃ」「リハビリをサボると戻ってしまう気がする」——
まじめな人ほど、そんな不安を抱えやすいものです。
けれど、“頑張りすぎ”は回復を遅らせることもあるのをご存じでしょうか。
この記事では、努力と休息のバランスを科学的に整理し、より効果的なリハビリの考え方を紹介します。
目次
頑張ることの“良い側面”と“落とし穴”
リハビリでは「頑張る力」が回復の原動力になります。
ただし、努力が成果に直結するのは、脳が“学習モード”にあるときだけです。
無理に繰り返しても、神経は疲労して指令が通りにくくなり、結果的に「できない」が増えていきます。
| 頑張ることの意味 | プラスに働くとき | マイナスに働くとき |
|---|---|---|
| 努力・挑戦 | 目的が明確で、成功体験を積める | 結果にこだわりすぎて焦りを生む |
| 継続 | 少しずつ身体が慣れる | 疲労が蓄積して質が落ちる |
| 我慢 | 痛みや不快を適度に受け入れる | 体が警告を出しても無視する |
脳とストレスの関係
脳はストレスに非常に敏感です。
過剰な負荷がかかると、脳内でコルチゾールというストレスホルモンが増え、学習に関わる「海馬」や「前頭葉」の働きを抑制します。
| 状況 | 脳で起こること | リハビリへの影響 |
|---|---|---|
| 適度な負荷 | 集中力が高まり、記憶や運動学習が進む | 動作の再獲得がスムーズ |
| 過剰な負荷 | ストレスホルモンが過剰分泌 | 動きの習得が遅れる・疲労感増大 |
つまり、「やる気」も「疲れ」も脳の生理現象。
どちらが優位かで、同じ練習が「学び」にも「負担」にもなります。
「やりすぎ」が学習を妨げる理由
神経が新しい動きを覚えるには、刺激と休息のリズムが必要です。
筋肉トレーニングと同じで、使いすぎれば壊れ、休めば修復が起きます。
神経もまた、休息中に“再配線”=可塑的変化を行っています。
無理をして続けると、神経は興奮状態のまま情報処理がうまくいかず、誤った動きが固定化されてしまうこともあります。
「休むこと」はサボりではなく、学習の仕上げの時間なのです。
頑張りすぎのサイン
次のような状態が続く場合は、脳が「一度休んで」と伝えている可能性があります。
- 動きが単調になり、集中できない
- 些細なことで疲れる・イライラする
- リハビリ後に眠気・頭痛・手足の震えが出る
- 「やっても変わらない」と感じ始める
これらは“限界の前兆”。
気づいた時点でペースを調整することで、むしろ翌日からの回復がスムーズになります。
休息を“治療の一部”にする考え方
リハビリの計画に「休息日」を設けることは、継続力を高める戦略です。
動きを覚えるためには、休息中に脳が整理する時間が必要。
その間に神経伝達が整い、次の練習の効率が上がります。
- 短時間・高集中:1回30分を目安に質を重視
- 日内リズムに合わせる:午前中は集中系、午後は体感・動作系
- 休息を意図的に取る:「何もしない日」も訓練の一部と考える
努力と休息のバランスは、「量」ではなく「質」で整える。
自分の体と対話しながら調整することが、長期的な回復の近道です。
まとめ
“頑張りすぎ”は悪いことではありません。
ただし、脳の疲れを無視して続けると、学習は停滞しやすくなります。
回復とは、動かすことと同じくらい休ませることの積み重ね。
焦らず、自分のペースで「継続できる努力」を続けていきましょう。
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