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片麻痺の方が「疲れやすい」理由とは?

2025.09.09

リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。

片麻痺の方が「疲れやすい」理由とは?

片麻痺のご本人からよく聞かれるのが「どうしてこんなに疲れやすいんだろう」という言葉です。
見た目には分かりにくいため、周囲から「そんなに動いてないのに?」と誤解されることも少なくありません。
しかし、これは決して怠けているのではなく、脳や体の仕組みによる必然的な現象です。

なぜ疲れやすくなるのか

片麻痺では、麻痺している側を補うために脳は常に“代わりの回路”を使います。
健常な動作よりも多くの神経活動が必要になり、エネルギー消費量も増加します。
実際に研究でも、同じ歩行距離でも酸素消費量が健常者の1.5〜2に達することが示されています。
つまり、同じ動作でも「脳がオーバーワーク」になっているため、普通の人より早く疲れやすいのです。

疲れやすさの要因

要因 具体例
筋肉 麻痺側を庇い健側に負担集中。筋疲労や痛みに繋がる。
代償 体幹や肩で無理に支える歩き方。効率が悪く疲労増大。
感覚 感覚の欠如で力加減が分からず、余計な力を使う。
精神 「頑張らなきゃ」という緊張感で心身が消耗する。
脳疲労 新しい神経経路を常に使うため、脳のエネルギー消費が増大。
社会的要因 人目を気にして動作を整えようとする「気疲れ」。

ご家族が誤解しやすいポイント

ご本人は「頑張ってもすぐ疲れる」ことで落ち込みやすく、家族は「もっと頑張れるはず」と感じやすい。
ですが実際には、頑張りすぎると逆効果になることもあります。
大切なのは「できる範囲で動きを工夫する」ことと、「疲れやすさ自体を理解する」ことです。

生活の場面ごとの工夫

  • 買い物:カートを健側で押すと偏った負担に。休憩ポイントを決めると安心。
  • 調理:立ち作業は長時間避け、座ってできる工夫を。
  • 入浴:浴槽の出入りは特にエネルギー消費が大きい。入浴前後に休憩を挟む。
  • 外出:人混みは精神的な疲れも強くなる。移動時間を短く計画すると楽になる。

まとめ

片麻痺の「疲れやすさ」は、努力不足ではなく身体の仕組みによるものです。
愚痴や弱音のように見える言葉も、実は立派な行動であり、疲れと向き合っている証拠です。
周囲がそれを理解し、少しずつ工夫を重ねることで、本人も家族も前向きに生活を築いていけます。
疲れやすさを正しく知ることは、リハビリを続けるための大切な第一歩です。

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