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片麻痺と「痛み」…なぜ起きる?原因と対処法
2025.09.08
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目次
片麻痺と「痛み」…なぜ起きる?原因と対処法(ご家族・当事者向け)
「頑張って動かしているのに、痛くて続かない…」。片麻痺の痛みにはいくつかのタイプがあり、原因と対処が少しずつ違います。このページでは主な原因の整理、見分け方、受診の目安、そして今日からできる対処をやさしくまとめました。
なぜ痛む?主な原因
痛みは1つだけでなく、いくつか重なっていることが多いです。ざっくり把握するために表で整理します。
| 痛みのタイプ | 感じ方の例 | よくある場面・チェック |
|---|---|---|
| 中枢性疼痛(脳の処理の変化) | 焼ける・ヒリヒリ・触れるだけで痛い/冷感痛 | 安静でも続く。天候や疲れ、ストレスで悪化。 |
| 筋の過活動/痙縮 | 突っ張る・引きつる・攣るような痛み | 急に力が入る/抜けない。動作の最初や速い動きで悪化。 |
| 肩の不安定性・亜脱臼 | 肩の重だるさ・ズキッとする痛み | 腕をぶら下げる/引っ張られる姿勢で増悪。手で支えると楽。 |
| 使い過ぎ / 使わなさ過ぎ | 鈍いだるさ・局所の押すと痛い | 負荷の増減に連動。休息や軽い運動で変化。 |
| 末梢神経の絞扼 | ビリッと電気痛・しびれと痛みが同居 | 手首/肘/首の姿勢で悪化。夜間や長座位で増悪。 |
| 姿勢・代償(体幹・骨盤) | 特定の姿勢での張り・こわばり | 同じ姿勢が続くと増悪。姿勢変換で軽減。 |
| 感作・ストレス要因 | 痛みの増幅、広がる感じ、眠れない | 睡眠不足・不安・過緊張で悪化。リラックスで軽減。 |
※実際は複数が重なります。「ひとつに決めなきゃ」とは考えず、当てはまるものに目星をつけるだけで十分です。
見分け方のヒント
- いつ痛む?(安静時 / 動かすと / 一日の後半)
- どこが痛む?(肩の前・外側・腕の外側・肘・手首・指)
- どんな痛み?(焼ける・ズキズキ・突っ張る・電気が走る)
- 何で変わる?(姿勢/冷温/休憩/ストレス/睡眠)
- こわばりや痙縮は?(速い動作・寒さで悪化、ゆっくりで軽減)
メモのコツ:場所+タイミング+きっかけ+和らぐ条件を1行で。例「肩の前/午後/買い物帰りに増える/横向きで休むと軽い」。
受診の目安(すぐ受診 / 予約でOK)
すぐ受診してほしいサイン
- 安静でも耐えがたい強い痛みが突然出た
- 発赤・熱感・腫れ・発熱を伴う(感染や炎症が疑わしい)
- 胸痛・息苦しさ・新しい神経症状(顔のゆがみ・ろれつ・視野の異常)
- 転倒・受傷直後からの強い痛みや可動不能
予約で相談してOKなケース
- 動かすと肩や肘が痛い/だるいが、休むと落ち着く
- 夜間にうずく・しびれが増えるが、生活は回せる
- 痛みの質が徐々に変わってきたので方針を見直したい
すぐできる対処(安全第一)
- 肩を「吊らない・引っ張らない」:移乗や更衣で腕をぶら下げない。必要なら短時間のスリングで支持。
- 楽な肢位を作る:仰向けで肩を少し外旋・肘軽屈曲・前腕中間、手は枕やクッションへ。座位は肘前方支持。
- 温める/冷やす:筋の張りには軽い温罨法、炎症感が強い局所は短時間の冷却。皮膚チェックを忘れず。
- ゆっくり呼吸+痛みの波待ち:痛みのピークに合わせず、楽な呼吸で数分待つ。
- 負荷の小さい自動介助運動:痛み0〜3/10の範囲で「小さく・ゆっくり・回数少なめ」。
- 記録する:その日の「最小痛」「最大痛」「効いたこと」を一言メモ。
毎日のセルフケア・チェックリスト
- 30〜60分おきに体位・姿勢を変える(座りっぱなし回避)
- 肩の前方落ち込みを予防(肘前方支持・前方リーチは胸を起こして)
- 手関節と親指の位置を整える(軽い外転・掌側のこわばりケア)
- 短時間の関節運動(痛み0〜3/10、各10回×1〜2セット)
- 皮膚と爪のケア(当たり・擦れ・発赤チェック)
- 睡眠と水分(痛みは睡眠負債で増幅。昼寝OK)
動き方のコツ(肩・手・立ち座り)
肩・腕
- 肩は外旋を少し保つと痛みが出にくい(手のひらをやや上向き気味に)
- 上げ下げは「鼻先→斜め前」へ小さく。真横や真上は避ける
- 物を持つときは胸を起こし、肘を体に近づける
手・指
- 親指の付け根(母指球)をつぶさない支え方に
- 手関節は軽い背屈位で使うと負担が減る
立ち座り
- 痛い側の肩で体重を支えない(手すりは体幹主導で使う)
- 起立はおへそを前に送る意識で、肩で引っ張らない
装具・道具の選び方
- アームスリング:歩行時など短時間の外出に。座位や長時間は肩甲帯が固まりやすいので避ける。
- 肩支持装具(テーピング含む):肩の前方落ち込みを減らす目的。貼付部位の皮膚トラブルに注意。
- 前腕支持テーブル/膝上トレー:座位作業で肩の牽引を減らす。
- 電気刺激(NMES/EMS):三角筋・僧帽筋下部・前鋸筋などに低負荷活性。専門家に適応・設定を確認。
- 薬物療法:痙縮に対するボツリヌス治療や中枢性疼痛薬は医師と相談。
医療者への伝え方(そのまま使える文例)
この4点を一言ずつ伝えると、評価と方針がスムーズになります。
- 場所:「右の肩の前が重だるくて」
- タイミング:「午後になるほど強くなります」
- きっかけ:「買い物でカゴを持った日から悪化」
- 和らぐ条件:「肘を台に乗せて休むと和らぐ」
+可能なら痛み日記(最小/最大・効いた対策・睡眠時間)を一緒に。
よくある質問
Q. 痛みがある日は運動を休むべき?
A. 強い痛みは回避しつつ、痛み0〜3/10の小さな動きは続ける方が回復につながります。
Q. 温める?冷やす?
A. 筋の張りや痙縮優位なら軽い温罨法、腫れ・熱感が強い局所は短時間の冷却。皮膚をこまめに確認。
Q. 肩が抜けそうで怖い
A. まずぶら下げを避けるポジショニング。必要に応じて短時間スリングや前方支持を併用。
Q. しびれと痛みが混ざる
A. 神経の関与や中枢性疼痛の可能性。姿勢・首の位置で変わるかをチェックし、医師・療法士へ相談を。
Q. どのくらいで楽になる?
A. 原因と重なり具合で差があります。刺激を減らす(保護)→動きを取り戻す(漸進)の順で整えると変化が出やすいです。
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