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脳梗塞の症状~作業療法士が解説~
2025.02.28
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。

目次
はじめに:
脳梗塞(Cerebral infarction)は、脳の血管が詰まって血流が止まり、脳の細胞が酸素不足でダメージを受ける病気です。ここでは脳梗塞における症状を経験年数10年目以上の作業療法士が分かりやすく説明していきます。
主な症状は大きく分けて5つあります。それ以外にも症状はありますが損傷部位や程度、年齢や性別など様々な要因があることから全ての記述は難しくあります。
下記以外にも、脳梗塞後遺症による眠気であったり、性格の変化、意欲減退、など様々あります。今回は、脳梗塞の症状の中でも多くの方にみられる症状5つを挙げて説明していきます。
1. 片麻痺(Hemiplegia)や片側感覚障害(Hemianesthesia)
脳の「運動エリア」や「感覚エリア」がやられると、体の片側(たとえば右の手足や左の手足)が動かしにくくなったり、感覚が鈍くなったりします。これは、脳から体に「動け」と命令を出す道(錐体路:Pyramidal tract)がストップしてしまうから。イメージとしては、片側のスイッチが急にオフになる感じです。
2. 失語症
脳の「言葉を操るエリア」(Broca野やWernicke野)がダメージを受けると、話すのが難しくなったり(呂律が回らない)、人の話が理解できなくなったりします。たとえば、Broca失語症だと「言葉が詰まって出にくい」、Wernicke失語症だと「スラスラ話すけど意味不明」になることも。頭の中で言葉がぐちゃぐちゃになるような状態です。
3. 視野障害(Visual field defect)
脳の「見るためのエリア」がやられると、視界が半分見えなくなったり(同名半盲:Homonymous hemianopsia)、片方の目が一時的に真っ暗になったり(一過性黒内障:Amaurosis fugax)します。まるで、カーテンが視界の片側を隠してしまうような感覚です。
4. 運動失調(Ataxia)や平衡障害(Disequilibrium)
脳の「バランスを保つ部分」(小脳:Cerebellum)が影響を受けると、フラフラして歩きにくくなったり、手がうまく動かせなくなったりします。目が揺れる(眼振:Nystagmus)や、ぐるぐるするめまい(回転性めまい:Vertigo)が起きることも。体が「自分の位置を見失った」状態です。
5. 頭痛(Cephalalgia)や意識障害(Altered consciousness)
大きな血管が詰まったり、詰まりが原因で出血が起きると(出血性変換:Hemorrhagic transformation)、ひどい頭痛や意識がぼんやりする感じがします。普段と違う「脳が悲鳴を上げているような痛み」がサインになることもあります。
6.なぜこうなるの?
脳梗塞は、血が流れなくなった部分(虚血性ペナンブラ:Ischemic penumbra)が「助けて!」と叫んでいる状態から始まり、放っておくとその部分が死んでしまう(不可逆的壊死:Irreversible necrosis)流れです。たとえば、中大脳動脈(Middle cerebral artery)が詰まると、広い範囲がやられて、いろんな症状が一気に出てきます。
7.👉緊急サインと対処
医者たちは「NIHSS」というチェックリストで症状の重さを調べますが、簡単に覚えるなら「FAST」がおススメです。
こちらは厚生労働省のホームページにも記載があります。(みんなで知ろう!からだのこと)
Face(顔):
顔の片側が歪む。口が動かない。
Arm(腕):
片腕が上がらない。力が入らない。
Speech(言葉):
言葉が不明瞭。話がおかしい。
Time(時間):
すぐに救急車を呼ぶ。時間が命を握る。
頭文字をとって「FAST」と言います。発症直後に見られるサインです。覚えておくことで、あなた自身や周りの方や大切な人の命を守る知識となります。
8.一般的な病院での治療
治療では、詰まった血管を溶かす薬(血栓溶解療法:Thrombolysis)や、直接血栓を取る方法(機械的血栓除去術:Thrombectomy)があります。とにかく早ければ早いほど助かる可能性が上がります。
まとめ:
脳梗塞の症状は「突然」「片側」「言語・視覚の異常」がキーワードです。もし自分や周囲の人がこれらの兆候を示したら、迷わず救急車を呼ぶことが大切です。ブログを通じて、皆さんがこの知識を頭の片隅に置いて、いざという時に冷静に行動できることを願っています。
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