田邊：

ちょ笑

まじ声ちっさくない？

 

彼：

自分は話す人に届く、

最低限の声量で話すんで（ﾄﾞﾔ）

 

田邊：

そうなん…？そっか…

低燃費やね…（ｲﾏﾄﾞｷって感じ…）

 

彼：

はいっ（ﾄﾞﾔ）

 

田邊：

これってこっちかな？

 

彼：

あ～……ﾎﾞｿﾎﾞｿﾎﾞｿですかね…？

 

田邊：

あｧ😇👂？

 

ってなった田邊です。

真隣にくっついて

話してんのに彼の声が

全く聞こえなかった時、

お母さんの前にもかかわらず

こいつまじで殴ったろか👀？

と思ったわよ。

 

最低限の声量、

どこいった？

 

なーーんてね。

今日はほんの少しばかり、

そんな殴ったろか😇？と思った、

彼について振り返りたいと思うわ。

 

初めて姿を見た時には

イマドキな

線の細い青年

という印象だったわ。

 

線が細く、

蹴ったら折れそうな体で、

（物騒な思考って思った人？✋）

どこか怯えているような、

（その発想にビビってたんじゃね？って思った人？✋）

常に不安そうな、

（いつ蹴られるか分からない不安じゃね？って思った人？✋）

何か不満がありそうなのに

言語化できないほどの

まだ幼さ残る、

そんな感じの顔してたわ。

 

のちに分かったことは、

ちょっとバカなやつだ

ってことだったわ。

 

初めの彼は、

分からないことも

分からない状態。

 

けど、どこかで

今のままじゃ

いけない気がする

と本能的に察していたわ。

 

きっと、頭では分からないけど、

身体では

感じていたのでしょうね。

 

口下手だし、

きっと言語化できなくて。

周りからは、

 

　もっと鍛えろ

　　　　　　　動け

　　歩け

　　　　　　運動しろ

 

沢山のことを

言われていたと思うわ。

 

スマートな彼だから、

自分にとって理解のできない、

無意味な運動を少しでも

やりたくなかったんだと思うわ。

 

全て自分のことを想って

言ってくれていると

頭で分かっていても、

 

思うようにならない、

体と気持ちに縛られていた彼は

きっと素っ気ない態度にみえる、

無関心っぽい素振りでしか

周囲と接することが

できなかったのでしょう。

 

 

それが、

彼に感じた幼さの所以かな

と後々思ったわ。

 

彼は何が分からないか

分からない状態でも、彼なりに

改善を求め続けたわ。

 

私は、はじめ彼を遠くから

応援していたの。

 

ほんとたまたま彼と

リハビリをする機会があって

その時彼に聞いたことがあるの。

 

 

今日はどんなことが

したいですか？

 

 

と。

 

その日私は

たまたま入った要員だったし、

今後もそんなに彼のリハビリへ

入る予定はなかったから、

私にできることをやろうと思ったわ。

 

彼は困りながら

特にないです

と言ったわ。

 

続けて彼に聞いてみたの。

何が困ってる？

 

彼はこれも悩み、

今は特にない

と言ったわ。

 

じゃあ、リハビリとか

いらないじゃん🤗

 

と思ったけど、

そうじゃないの。

 

彼は、今の自分には

何が出来て、

何が目指せて、

何に躓いているか、

が分からない状態だったの。

 

だから、こんな質問なんて

彼にとって酷な質問だったと、

すぐ気づいたわ。

 

彼は現状が

よく分かっていなかった。

 

すごく重い腕なのに、

重みが分からなかった。

 

麻痺していないのに

不安定な足が

分からなかった。

 

体験リハビリの時より

良くなっていたけど、

彼にはピンときていなかった。

 

ほんとは右手が使いたいのに

使いたい

と言えなかった。

 

今の歩きに満足していないのに、

不満を漏らせなかった。

 

その日のリハビリでは

彼の地図を描こうと思ったわ。

 

描くで思い出したけど、これはまじで余談だからすっ飛ばしていいからね。とある日のリハビリで彼の掌に指でなぞって文字を書いて「見ないで当ててね🙈💕」とか言って遊びながらリハビリしたことがあったんだけど（これってよく恋人たちが背中とかでやってるあの遊びを掌バージョンでやったの）、勿論そういう時に書く文字なんて決まってんじゃん？「スキ」とかって書いたのに、あの野郎、一生目瞑って

…ん？…ヌ？

とか言いやがって何度「ス」と書いても

‥‥‥ヌ？

でしょ…？ヌだ！

とか大事だから2回言いました的に二度も間違いさらしやがって、どこで確証得たんだよってくらいの自信と声量で大間違いかましやがったもんだから、お母さんに「おたくのご子息、絶対モテませんね！？！？」とか無礼にもほどがあったけど、普通に言っちゃうよね？？お母さんなんて見てもないのに雰囲気で文字当ててくれたし、多分大体の人は分かるねん…手は良く動いてたけど私の淡い遊び心は凍りついたわ。余談が過ぎたわ。本文戻るわね…

 

私は彼は今どこにいるのか、

彼に知ってほしかったし、

私も知りたかったわ。

 

色んなことを

一つ一つ確認したのを

覚えているわ。

 

地味な作業を繰り返したわ。

彼は、その地味な作業に

付き合ってくれたわ。

 

これはどう？

　　　　　　　　　　　　痛みは？

　つっぱらない？

　　　　　　　軽くなる？

　力が入る？

　　　　　　　　重い？

 

色んな場面で色々確認した。

彼がその時、

 

 

あれ、自分の肩って

こんなに重いんですね。

 

 

と言ったわ。

あたし思わず、

 

 

おっせえよ😇

 

 

と言ってしまったわ。

気づくことに遅すぎる

なんてことないのにね。

 

でも嬉しかったの。

半分嬉しい感情を隠すために

ツッコんだ感じだったわ。

 

その重さが彼の体に

どれだけの影響を与えているかを

一緒に体感してみたわ。

 

歩くことだったり、

手を使うことだったり、

座っている間の

疲労感だったりね。

 

様々なことが重さによって

大変さへと繋がっていたわ。

 

そしたら彼は自ら疑問を

抱くことができたわ。

 

なんで重いんですか？

 

あたし心ン中で

ガッツポーズしたわ。

 

ようやく自ら発信した、

彼の言葉だった。

 

彼は封を切ったように、

色んな質問を投げかけて

くれるようになったわ。

 

これは硬いんですか？

短いんですか？

 

どうやったら取れますか？

こんなことをしたらどうですか？

 

これをやってみたいけど、

どうすか？

 

思ってたよりもずっと

ちゃんと考えて言葉にすることが

出来る人だったわ。（声ちっせえけどナ？）

 

 

そこからの彼は、

自分のできる精一杯を

頑張ったわ。

 

麻痺側の手で

ご飯を食べてるわ。

 

仕事中、

椅子の背もたれなど

使わないわ。

 

空いた時間に

手のマッサージをしてるわ。

 

転ばぬよう、気を付けて

歩くようになったわ。

 

苦手なことに

すごく向き合ったわ。

 

そんな彼が先週、

うちでのリハビリを終えたわ。

 

まだ課題はあるけど。

本当によく頑張ったわ。

 

自分で自分の一区切りを

着けるって、結構難しいわ。

 

彼の中で一区切りがついたのは

何よりも喜ばしいわ。

 

彼と話した最後、

 

自分でやれるだけ

やってみます。

 

と、相変わらず

ほっそい声で言ってたわ。

 

心許なかったけどさ。

でもいつの間にか、ちょっと

信じてみようと思う、

そんな背中になってた。

 

先ほども言ったけど、

まだまだ課題はあるわ。

 

でもその分だけ

伸びしろがあるのよ。

 

いい？躓いたら、

足元を見直しなさい。

 

きっと今のあなたら

出来るわよ。

 

いい？困ったら、

恥ずかしがらず

誰かに頼りなさい。

 

いい？あなたの声は

自分で思ってるよりも、

ずっと小さいんだから、

でも対峙してくれる人や

自分が対峙したい人には

最低限の声量なんかじゃなく、

精一杯の声量で

思いを伝えなさい。

 

それでも人はすれ違う

ものなんだから。

 

低燃費なんてスマートなこと

考えてんじゃないわよ。

 

いい？人の内面は

表情に出るかもしれないけど、

その人の歩みは

背中に出るのよ。

 

私はあなたの背中を

しっかり見てきたわ。

 

でも背中って自分では

見れないのよ。

 

自分の歩みを知りたかったら、

いつでもうちへいらっしゃい。

 

あなたの軌跡は

しっかり残してあるから。

 

頑張れよ、青年。

あたしは応援するわ。

 

あなたに似合う、

サングラスに出会ったら、

顔見せにおいで。

 

またバカにして

笑ってやるからさ。

ほんじゃあな。

 

 

ヤアアァァネエ！

もう！！！！

 

若者へのエールのつもりで

書いたブログが途中からただの

お説教ババアと化しちゃった！

 

気をつけなきゃ。

 

てなことでここまで

本当長い文章を読んでいただき、

有難うございました…照

 

20代前半の子を若者なんて

呼べる歳になったことに

マジ感謝👐

 

 

☆本日のまとめ☆

✅サングラスの似合わない若者

✅ほんとに合わないの

✅サングラスにかけられてる

✅ﾜﾛﾀ

✅低燃費青年よ

✅どんだけ声張り上げても

✅届かねえ声ってあんだぜ

✅後悔先に立たずだ

✅泥臭く頑張れよ

✅応援してる

✅最後は自分で締めるあたり

✅こういう自分が嫌いで

✅好き…照

 

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