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93,脳梗塞の治療ガイドライン
2017.08.10
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
日本国内の死亡原因の第4位は「脳卒中」となっており、この半数を「脳梗塞」が占めています。 今後さらに高齢化が進む日本で、脳梗塞をはじめとする脳疾患の発症を予防することが求められ ています。
脳梗塞の治療と予防法をまとめたガイドラインには、脳疾患の治療技術の進歩や新しい医薬品の 開発などが反映されており、海外基準の治療方法を日本人向けに改定されています。 今回は、そのガイドラインの中から脳梗塞の治療に関わる部分を紹介します。
■脳梗塞は発症してから4時間半までの治療が最も重要
脳梗塞を発症すると、激しい頭痛や手足のしびれ、また眩量や痙攣、ときには言語障害などを引き 起こします。 また脳の血管が詰まることによって、脳に酸素や栄養が行き渡らなくなり脳の一部が壊死する可能
性もある、非常に危険な病気です。 発症後、4時間半以内であれば脳にできた血栓を融解させる点滴治療が可能であり、また今後血
栓を作らないように手術を施すことも可能です。 脳梗塞により壊死した脳の一部は二度と元の状態には戻らないといわれておりますので、脳梗塞を 発症した際は迅速な対応が求められます。
■脳梗塞の治療に関して
脳梗塞のガイドラインに明記してある治療法は以下の通りです。
の高齢者の目標血圧は150/90mmHg 高血圧を引き起こす可能性が高い3大リスクファクターである「高血圧」を予防するため、高齢者の 血圧は150/90mmHg未満が適正であると定められています。
の心房細動の治療が推奨されている 心房細動に異常がみられると血栓を作りやすくなるため、この予防薬としてワルファリンが使用され ていました。 しかし現在は、非ビタミンK阻害経口凝固薬を使うことが推奨されているようです。
Ort-PAの遺伝子薬剤を用いた治療期間が延長 rt-PA薬剤は、脳血管の中にできた血栓を融解し、血液の流れをスムーズにする効果を持ってい
ます。
いままで、この薬剤を使用できるのは脳梗塞を発症してから3時間以内という制限がありましたが、
治療ガイドラインが改定されたことにより、これが4時間半以内に延長されることになりました。
使用可能な時間が拡張されたことにより様々なアプローチが可能になりましたが、脳梗塞を発症し たら一刻も早い治療が必要なことには変わりありません。
これらの治療の他にも、低下した筋力を補う身体トレーニングによる専門的なリハビリが必要です。
また嚥下障害が見受けられる人には言語・聴覚トレーニングを行うなど包括的なサポートを行うこと が推奨されています。
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