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60. 脳の機能リハビリ

2017.05.15

リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。

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脳卒中になると場合によっては様々な症状が残り、脳の機能を改善・維持するためのリハビリを行 わなければならないことがあります。体は問題がなくても言葉が不自由になったり、反対に普通に話 せるけど手足が麻痺して動かせなかったりと、人によって異なります。 では、脳の機能リハビリとは一体どんなことをするのでしょうか?
■リハビリをするための3つのポイント
1.麻痺が回復できるか
脳卒中は、手足が動きにくくなる、または全く動かせなくなるという症状があり、この状態を「麻痺す る」と言います。麻痺になる部位はダメージを受けた脳の反対側の手足に出ることが多く、程度はど のくらいのダメージかによって違ってくるものです。脳卒中の症状が落ち着けば少しずつ麻痺が改善 していきますが、この回復過程は脳損傷の度合いや部位、損傷を受けた患者さんの年齢によって
様々です。7日間経った2人の患者さんの手足が似た症状であっても、最終的に同じレベルまで改 善するとは限りません。
2. 訓練効果は?
脳卒中の患者さんの中には、訓練をすれば結果的には麻痺がなくなると考えている人がいます。 もちろん強い志を持って訓練を受けることは非常に大切なことです。 しかし、訓練が回復の全ての要素になるのではないということを理解しておきましょう。
自然回復に加えて適切な訓練をすることが回復への近道だということを忘れないでください。 また、適切な訓練を受けても訓練による効果は限界があることも知っておきましょう。
3.残っている能力を開発していけるか
手足の麻痺が改善するのか、改善しないのかを判断するのは、非常に困難な問題です。 リハビリテーションでは、「麻痺に対する訓練」と「残された能力を開発していく訓練」を一緒に進行し ていきます。例えば、体の半身が麻痺して歩けなくなった場合は、歩く訓練と同時に残された半身」 で車椅子を操作する訓練が必要になります。このように2本立てで訓練する意味は、最終的に麻痺 が改善しなかった時のことを考えた対応策の準備です。
麻痺が改善するまでの生活をちょっとでも快適に過ごすために自立しながら援助するという目的も
含まれています。
■脳卒中になると…
脳卒中になると色々な症状があらわれてきます。 性格まで変わってしまうこともあり、まさに百人百様です。 ですから、脳機能のリハビリテーションではただ単に体の運動をするだけでなく、患者さんや家族の
精神面でのケアも同時に行っていきます。 何をしたわけでもないのに朝起きたら手足が動かなくなっていた、ということはよくある話なので、脳
卒中になった人やその家族は例えようのないショックを受けてしまうことは誰もが想像できるかと思 います。
しかし、リハビリを効率的に行なっていけば、機能を少しずつでも回復させることができるのです。

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