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私の幼い友人 ~For you~

2021.01.09

リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。

田邊よ。

今日は完全にリハビリに関係ない、

ブログを綴るわよ。

 

 

私は常々ここでも書いているし、

念頭に置いている考えがある。

 

それは

 

 

生きてりゃ何とかなる。

 

 

ということ。

 

 

ある一人の女の子がいて。

その子は未成年

家庭環境は複雑そのもの。

 

彼女はいつも何かに

われるように、

自らを追いめるように、

 

勉強をして、

学校にいって、

塾へ行って、

 

会話弾まぬ同年代の子たちと会話をし、

眠れぬ夜は勉強やSNSで

時間をめるように過ごしていた。

 

 

好きな事や

楽しい出来事、

楽しかった思い出は

彼女にはない。

 

食事は好きでなく、

食べてはき、

家族と過ごす時間は

彼女にとっては

苦痛恐怖でしかなかった。

 

られるのではないか。

られないか。

学校の子に悪口

言われている気がする。

また吐いてしまうかも。

 

彼女にとって、

きることこそ、

苦痛でしかない。

 

 

彼女の唯一の救いは、

宇多田ヒカルの音に

耳を傾けること。

 

 

――――――――――

ヘッドホンをして

人ごみの中に隠れると

もう自分が消えて

しまったんじゃないかと思うの

――――――――――

 

 

彼女の口から何度も聞いた。

「消えたい」

 

 

この歌詞を聴いた時、

彼女は涙したらしい。

 

 

私は彼女と時々お話をした。

主に、聞いていた。

 

他愛もない話、

宇多田ヒカルの話、

学校の話、

家の話。

 

顔がくもったり、

笑ったり、

ちょっと泣いたり、

話疲れたら、

少しぼーっとしてた。

 

 

昨年4月。

緊急事態宣言が出て、

学校や会社、

様々な場所で

外出自粛要請が出され、

学生の彼女も例外なく、

Stay homeを強いられた。

 

 

そんな彼女には恋人がいた。

塾で知り合った他校の女の子。

 

彼女から恋の話を聴いた時には、

私も胸躍った

 

 

どうやってLINE返そうね。

デートの日、何着てこうね。

どこ行くといいかな。

 

 

私が初めて見た、

彼女の心からの笑顔だった。

 

恋人の存在を家族が知り、

彼女を、恋人を否定した。

 

 

 

   レ

   ズ

気色悪      変

         態

近づくな。       常者

 

 

 

彼女は追い詰められた。

幼い彼女には選択肢がなかった。

 

外に出ることを許されず、

家の中で怯え、

相談できる場もなく、

 

14歳になったばかりの彼女が

選択したのは、

この世を去ることだった。

 

 

生きることは

常に孤独なんだと思う。

 

常にマイノリティ

晒されるのだと思う。

 

希望なんてあってないような、

幻想なのかもしれない。

 

友人が一人もおらず、

家族からも疎まれ、

孤独苦しみに苛まれた、

幼い少女が懸命に生きていた、

14年間の存在

ちょっとだけってほしい。

 

 

彼女と直接最後にお話ししたのは

夏頃だった。

 

彼女はこう言っていた。

 

――――――――――

剣と剣がぶつかり合う音を

知るために託された剣じゃない。

って歌詞を聴いて思ったんだけど、

私も傷つけちゃうかな。

いな。だな。

その前に消えてなくなりたいな。

――――――――――

 

 

心の優しい、

人を傷つけてしまうような

人間関係を紡ぐ前に彼女は言葉の通り、

彼女はこの世から消えて

なくなってしまった。

 

この話を、

ここでしたところで、

私の心が安らぐわけでも、

誰の救いになるでも、

何の役に立つわけでもない

 

 

ただ、

知ってほしい。

 

そして、

今苦しんでいて

どうしようもない感情に

包まれたのなら、

誰にでもいいから

 

 

助けを求めてほしい。

 

 

私は彼女に何もできなかったし、

彼女にとってどんな存在であったかは

もう二度と彼女の口からは

聴くことができない。

 

 

 

寒空の下の届いた報せは、

より一層私の身体を冷やした。

 

煙草の煙が

風に吹かれては消え、

私の口から再び吐き出されては

また消える。

 

 

「人の命もそんもんだろう」

と冷めた瞳と乾いた心でいる筈なのに、

眼からはぬるい涙がこぼれてた。

あと何度こんな経験をするんだろう。

 

 

彼女は、このブログの読者だった。

「いつか書いてよ。」

と言ってくれていた。

 

こんな私の愚痴ばかり綴っている、

肥溜めのようなブログ

楽しみにしてくれていた。

 

 

あなたが何を思おうと、

私はあなたが可愛かったし、

大好きだったし、

大人になったら、

一緒にお酒を飲みたかったよ。

 

 

なにも出来なくてごめんね。

もっとお話ししたかったね。

飼ってたカメに会えるといいね。

私もいずれ行くから、その時は

またお茶しようね。

 

 

――――――――――

誰かの為じゃなく、自分のためにだけ、

歌える歌があるなら、

私はそんなの憶えたくない。

だからFor you

――――――――――

 

ちゃんと書いたからね。

あなたの大好きなFor youだよ。

照れくさくて書けなかった。

もっと早く書けばよかったね。

遅くなってごめんね。

 

 

まあ生きてりゃ

色々あるわな。

 

 

私は生きるわよ。

生きてりゃ何とかなる

って思うもの。

 

私は生きて、全身全霊

それを証明して生き様

見せ続けてやるわよ。

 

最後に。

私の大切な人たちよ。

あなたたちが輝きたいときは、

 

You always give me

a darker sky.

 

よ。

 

というわけで、完全なる私用に

ブログを使ってごめんなさいね。

読んでくれた方々、

お付き合い有難う。

 

 

こんな夜更けにごめんね。

いい夢見ろよなッ!!!!!

さっむいから、暖かくしろよな!?

おやすみ!!!

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