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ボトックスは万能ではないよね。
2020.01.24
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
なんか新型肺炎のウイルスあるじゃないですか。中国の。
あれについて友人と「まじ怖いよな…」という話をしてたんですよ。友人が「あ、でもさ!けどうちら煙草で肺を普段から鍛えてるからきっと肺炎なんかもろともしないよね!」と言ってきて、
「こいつはほんとに大丈夫そうだな」と思った田邊です。(鍛えてるんじゃなくて痛めつけてることに早く気づいて。)
さて、今日はボトックスについて私なりの考えを綴ろうと思います。
ボトックスについての説明はこちらをご覧ください。
URL:https://rehabili.nagoya/blog/keisyuku.html
簡単に申し上げますと「過活動により硬くなった筋に、菌を注射し過活動を抑制させるもの。」がボトックスになります。
ボトックスは下図でいうと、生活期での使用頻度が高いです。
なぜ生活期でボトックスの使用頻度が増えるかというと、「動く量が増えるので、麻痺側が硬くなりやすい」から。
特に、よく腕に打ちます。(勿論、足にも打ちますよ。ただどちらかと言えば腕が多いかと思います。)
腕(以下:上肢)のボトックスは、人に合わせて様々な部位に打ちます。
上肢に関しては、肘が曲がったり指が曲がったりするので、それらを曲げてしまう筋によく打たれています。
上肢の筋、特に肘から先の筋については筋自体が小さく細くなっています。そのため、打つ量も少量であったりしっかり検討して打つことが多いです。
よくいらっしゃるのですが、「手が硬いからボトックスを打った。けど薬が切れたらまた硬くなった。」という方。
そのような方の多くは、バランス機能(立っている時のバランスや座っている時のバランスなど)に問題を抱えている方が多いです。
または、「動かす」ことに拘り過ぎて、「感じる」ことを疎かにしている方も。
実をいうと、手はかなり繊細な部位なのです。
先述しました、手の筋肉はかなり小さく細く、数が多いのです。だからこそ、細かな複雑な動きを可能にします。
手の機能は複雑すぎて、そのメカニズムについて述べる学者は数少なく、神経学的にも文献の数は少ないです。
しかし分かっていることは、
「手は感覚情報を頼りに運動を起こす」ということです。
この上の写真は「頭の中の小人」と言います。
これは何を表しているかというと、脳の中の「感覚の占める割合」を示しています。
手がとても大きいことが分かりますね。
これからも、手は感覚情報が大切なことがわかります。
これとボトックスに何の関係があるの?
って話なんですけど。
上肢の曲がってしまう多くの原因は、不安定なバランスによるものであったり、無理くり動かそうとしてしまうと、筋の緊張が高くなってしまうんです。
※勿論これだけではありません。
ボトックスを手内在筋(掌の筋)に打ち過ぎてしまうと、筋が萎縮してしまい、感覚情報が入りにくくなってしまうんです。
そうなると、動く為の情報が入らないから、より動きにくくなっちゃうんです。
※このような文献はありません。あくまでも私の臨床感です。
なので、よく勉強なさっているお医者さんや療法士は手内在筋に対してボトックスを打つことに関しては、かなり慎重に検討します。
ボトックスを検討中の皆さん。
手内在筋に関しては、少し慎重に行ってください。
手内在筋が萎縮すると、本当に動きが悪くなるんですう。
こんなに長々と何が言いたかったかというと、
硬くてかなり触りにくいんですうううう。
世の中のお医者さん、セラピストさん、そして患者さん、、
どーか、どーか慎重にご検討のほど、よろしくお願いしますううう。
この願いが届きますように。。
では、皆さま良い週末を。
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