映画、「ペンギン・ハイウェイ」の中で

「怒りそうになったら、おっぱいの事を考えるといいよ。そうすると心がたいへん平和になるんだ。」という台詞があって、

「…ふん、馬鹿らしい」と心の中で失笑していたけど、実際試してみたら、

と～っても心が平和になっちゃった田邊だよん(๑❛ڡ❛๑)☆（ちなみにこの映画の主題歌が宇多田ヒカルの“Good Night“という曲でして、先ほどたまたまラジオから流れてきて思い出したんですよ…♡）

 

 

 

以前とある利用者さんから

「歩くとき足の指が曲がっちゃう。引っかかって歩きにくいし、酷いときには痛い。」

と言われました。

 

 

このような訴えは多いです。

「歩くと足が曲がっちゃう」

当事者の方もセラピストも皆経験があり、おそらく

「なんで曲がっちゃうんだろう？」と一度は考えたことがあると思います。

 

 

これ簡単答えてしまうと

「人によって違う」です。

 

ほんとこれに尽きるのです。

感覚鈍磨が原因だったり、半側空間無視の問題だったり、注意機能の問題だったり、歩くペースの問題だったり、杖の高さだったり…

ほんと、様々なの。

 

 

でもね、以前岡田のブログでもあったように、

「麻痺していない側の使い方」の問題が大きいことが多いのよね。

（ちなみに完全に私調べよ。どこにもそんな文献なんて無いわよ多分。岡田のブログのURLはこちらよ。https://rehabili.nagoya/blog/2020-1-14.html　興味があればご覧になって。）

 

 

当ステーションに来られた方のほとんどが、

「麻痺していない側」の問題がすんごいわよ。

 

だって、まずそっちの脚でしっかり立つことが出来ないもの。

「しっかり立つ」というのは、ちゃんと足で地面を捉えて体幹がすーっと伸びることを指すのよ。

 

 

これね、出来てるようで、ほとんど約９割くらいの人が出来ていないわよ。

まず、「いい方」と言われる脚で立ててないってことに気づいてないのよ。

 

それが何をもたらすかお分かり？

「両足とも安定して立っていられてない」ってことなのよ。

 

これ割と、死活問題。

どういうことかというと、例えばね。

五体満足の方が直径３～５cmほどの太さの綱で高さ100mの崖の綱渡りをしている状態よ。

こんな綱渡り素人にとっては恐怖でしかないわよ。

この状態で、

「はあ～い、肩の力抜いてねえ(^^)」って難しくない？

そして、自然と全身に力が入りませんこと？

（ごめんね、先日“ベルばら”読みすぎて口調がこれしか無理なの…）

 

 

これね、本当に入院中のリハビリって大切なのね…って実感せざる得ないの。

勿論退院されてからでも、頑張れば変化していくことは可能よ。

けどね、入院中にきちんと麻痺していない側でまっすぐ立てる経験をしてるかしていないかは、かなり大きいのよ。

身体に触れると、どのようなセラピーを受けてきたか想像がつくことだってあるわよ？

そのようなセラピーを受けてきた方は、バランス能力が圧倒的に良いわ。

そうでない方は、バランスをとれる範囲がかなり狭いわよ。

バランスをとれる範囲が狭いから、転倒（綱渡りでいうと転落）を意識するわよね。

その状態で歩いてるから、それは体の力が入ってしまうのは当然の事よね。

 

かなり怖いことよ。

全身に力が入ると、麻痺してる側の腕や脚の指は勿論曲がるし、硬くなる。

 

この問題は多くの方が抱えているわ。

だから、私たちは全身隈なく観察して評価するし、

麻痺していない側からでも、介入することはZARAにあるわよ。（完全に駄洒落だから無視して頂戴ね。）

 

 

 

勿論、手足の指が曲がってしまう理由はこれだけではないわよ。

しかし、多くの方がこの問題を抱えていらっしゃるの。

セラピストの皆は、この辺りを注意して今一度患者さんと向き合ってみて。

患者さんたちは、いい方だからってこき使いすぎてはだめよ。労わってあげて。

 

 

ではでは、私は私を労わる時間を大切にするとしますわね。

今日は勉強会もあって盛りだくさんな一日よ。

さ～て、がんばるわよん☆