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164. 脳卒中のリハビリガイドライン
2017.10.23
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
脳卒中に限った話ではありませんが、一般的なリハビリの流れとして「急性期」・「回復期」・「慢性 期」の3つのステップが存在します。今回は、脳卒中のガイドラインをもとにして、それぞれのステップ でどのようなリハビリを受けていくのか紹介します。
「脳卒中発症後~1ヶ月『急性期』のリハビリ
脳卒中を発症してから1ヶ月程度までの急性期では、リハビリよりもその人の容態を安定させること が先決です。全身の管理を医療機関が担当しているので、1日の大半をベッドで過ごすことになりま す。しかし、寝ているだけでは体力・筋力ともに衰えていくばかりなので、この頃から少しずつリハビリ を始めていく必要があります。 脳卒中急性期のリハビリは以下の通りです。
・ポジショニング(体位交換) 1日のほとんどをベッドの上で過ごしていると床ずれを起こすリスクが高まります。
また同じ体制で寝ていると、むくみや疼痛、肺炎などを引き起こす可能性もあるため、定期的に体 位交換を行う必要があります。
・関節稼働リハビリ
脳卒中によって一時的に寝たきりの状態になると、肩や骨盤に違和感が出ることがあります。 日常生活を送るためにはこの違和感を取り去る必要があるので、肩の可動域を広げるリハビリが行 われます。
■脳卒中発症後2~3ヶ月『回復期』のリハビリ
回復期のリハビリは、脳卒中の病状も安定する時期であることが多いため、急ピッチでリハビリが進 められます。 基本的には、退院し自宅療養となっても問題のないレベルまで身体能力を高めることが目的です。 できるだけ以前の生活環境に合わせた訓練を行うことで、身体面の負担をなくすことが挙げられま す。 回復期のリハビリは以下の通りです。
・運動機能のリハビリ
脳卒中により体に麻痺が残ると、身体に大きな負担がかかるだけでなく、その部分を使わなくなるこ とによる筋肉の強張りなどがあらわれます。
ですから、柔軟運動をして関節の可動域を広げたり、運動器具を使って立位・歩行などのリハビリを 中心に行なっていくのです。 また、手先を使った細かい動作ができない場合は、何度も繰り返し訓練を行うことによって、腕や感 覚の使い方を体に染み込ませていくことができます。
脳卒中になっても急性期・回復期が過ぎ、何も問題がなければ退院となり、自宅療養に移行され ます。 退院後のリハビリは自宅で自主トレを行ったり医療機関に通ったりして、少しずつできることを増やし ていくことが大切です。 くれぐれも無理なリハビリや、訓練のしすぎには注意してください。
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