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手が震える・力が入りすぎる原因とは?片麻痺の神経のしくみ

2026.02.20

リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。

手が震える・力が入りすぎる原因とは?片麻痺の神経のしくみ

「手が震えて細かい作業ができない」「力を抜きたいのに抜けない」——
片麻痺の方にとって、手のコントロールは大きな悩みのひとつです。
実はこの現象は、筋肉の問題というよりも神経のコントロール機能の変化が関係しています。
この記事では、手が震える・力が入りすぎる原因を神経のしくみから解説し、改善の考え方を整理します。


目次


手が震える・力が入りすぎる主な原因

片麻痺で起こる「震え」や「過剰な力」は、主に次のような要因が重なっています。

原因 身体で起きていること 結果
①神経伝達の乱れ 脳からの指令が不安定 細かい動きがぎこちない
②共同運動 一部を動かすと他も同時に緊張 力を抜けない
③痙縮 筋緊張が過剰に高まる 指が曲がりやすい
④感覚障害 触覚・位置感覚が鈍い 力加減がわからない

これらは単独ではなく、複合的に絡み合って起こります。

脳から手への神経の流れ

手を動かすとき、脳の運動野から皮質脊髄路という神経経路を通って筋肉へ信号が送られます。
片麻痺ではこの経路が損傷し、信号の強さやタイミングが不安定になります。

その結果、

  • 必要以上に力が入る
  • 力を抜く指令がうまく届かない
  • 細かな調整ができない

という現象が起こります。

痙縮(つっぱり)との関係

痙縮とは、筋肉が過剰に緊張しやすい状態を指します。
これは抑制系の神経が弱まることで起こります。

正常 片麻痺
興奮と抑制がバランス 興奮が優位になりやすい

つまり「力が入りすぎる」のは、怠けでも意志の弱さでもなく、神経のブレーキが効きにくい状態なのです。

改善のためのリハビリの考え方

改善の鍵は、“力を出す練習”ではなく“調整する練習”です。

  • ゆっくり動かす:急な動きは緊張を高めやすい
  • 重さを利用する:机に手を置いて安定させる
  • 触覚入力を増やす:握る・触れる感覚を意識する
  • 小さな成功を反復:可塑性を活かす

神経は使い方によって変わります。
「強く握る」よりも「適切な強さを探す」ことが重要です。

日常生活でできる工夫

  • 深呼吸してから動作を始める
  • 手を温めてから細かい作業を行う
  • 無理に速く動かそうとしない
  • 鏡で左右差を確認する

焦りは緊張を高めます。
落ち着いた環境で、ゆっくりした動作を心がけましょう。

まとめ

手が震える・力が入りすぎる原因は、筋肉ではなく神経のコントロール機能の変化にあります。
脳からの信号の不安定さや抑制機能の低下が影響しています。
適切な刺激と反復によって、神経は少しずつ調整機能を取り戻します。
焦らず、力を“抜く練習”も大切にしていきましょう。

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