脊髄損傷
脊髄損傷とは
背骨の中には脳と繋がる「脊髄(せきずい)」という、大きな神経の束があります。
脊髄は手や足を動かす運動面の役割と、痛みや温度などを感じたりする知覚の役割がありますが、何らかの原因によって脊髄が傷付いた状態を脊髄損傷といいます。
損傷箇所によって麻痺などの後遺症が出ます。発症原因の多くは交通事故や高い所から落ちたりすることで起こる場合が大半です。
脊髄損傷への施術方法
・運動(リハビリ)、予防
残念ながら傷付いた神経が元通りになることはありません。そのため、施術の目的は、残された機能をどのように使い、強化し、日常生活動作(ADL)を可能にするかということになります。
麻痺した神経機能の改善は難しいですが、残った機能も使わなければ弱っていきます。そうならないため、脊髄損傷後に残った機能を評価し、適宜ゴール設定をしていきます。
なお、脊髄損傷から社会復帰に至るには様々なハードルを越えなければなりません。車椅子を使うなら操縦やバリアフリーへの対応、歩けるのであれば状態に合わせた歩行補助具の選定など専門知識により対応が必要になります。
施術の流れ
Step1.カウンセリング、アセスメント(評価)
セラピストがカウンセリングとアセスメント(評価)結果を踏まえ、ご利用者さまの最終目標から逆算し、短期・中期目標と、その目標を達成するための施術内容をシートに落とし込みます。いつまでにどのような改善目標を達成するのかが明確にします。
Step2.施術
カウンセリング、アセスメント(評価)から利用者さまに合ったオーダーメイドでの施術を行います。
例えば、一人で外を歩くことが目標の方に、足の筋力やバランス、関節の硬さなどを改善するための施術を行い、その後実際に外を歩くなどします。
Step3.内容のフィードバック、結果共有
施術に対するご意見をもらい、担当者から施術した感想を伝えます。お互いの施術目標が明確になり二人三脚での施術体制になります。
こんな方にお勧め
・マンツーマンで施術を受けたい方
・自分に合った、オーダーメイドの施術を受けたい方
・量・質ともに充実した施術を受けたい方
・一人や家族では思うように進まず、専門家の意見が聞きたい方
注意点
・悩みや思いをお一人・ご家族さまだけで抱え込まないようにしましょう。
・ネガティブや暗い気持ちにならず、前向きな気持ちを持ってチャレンジしていきましょう。
・効果には個人差があります。