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女の涙に気づけない若造に告ぐ。

2019.10.26

リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。

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30有余年生きてるけど、まだまだ転びっぱなしで生傷絶えない人生だけど、生きてる感強くて、ちょーーーーたーのしーーーー!!と常々思っている田邊です。(注:酔っぱらって転んだわけではありません)

 

タイトルね、少し過激にしてみました。

 

本日来られた方は初回体験の女性でした。

 

 

彼女はリハビリではとても有名な某病院で入院し退院後もその有名病院の外来リハビリを受けています。

そんな有名病院から、こんなしがない当ステーションに来られたその理由とは、

 

 

「麻痺側のリハビリをしてもらえないから、してくれるところを探してた。」

でした。

 

 

一目見てその言葉の意味を理解しました。

「まったく麻痺側を動かそうとした形跡がない。」

 

 

これ、どういうことかと言いますと、

麻痺側の腕でも脚でも、「動け」と命令したことが無いのです。

麻痺していない側が全て動作を先取り、全てやってしまうのです。

麻痺側の例えば指に「動いてえ」と指令をだしても、彼女の場合は麻痺していない側の股関節に筋の収縮が過剰に入るため、動けと指令を出しているはずの肝心の指はただ強く硬く握ってしまうか、ピクリともしませんでした。

 

私は彼女に問いました。

「今までこのようなリハビリは受けたことがありますか?」

彼女と、彼女の夫が口をそろえて言いました。

「無いです。」

 

 

昨今の片麻痺患者さんへのリハビリでは、麻痺側へのアプローチというより、麻痺していないとされる側を使ってとにかく身の回りの日常生活動作ができることが優先されます。

 

 

彼女はまさにその代表。

麻痺側は痛みに応じでマッサージを受け、あとは歩く訓練と着替えやトイレの動作訓練だったそうです。

 

彼女の場合、

「半側空間無視」という症状があります。

発症当初は特に目立っていたそうです。現在は日常生活では困らないレベルにはなったそうですが、私から見るとまだまだ麻痺側の認識能力は低いです。

 

 

また、彼女はよく笑っていました。

 

 

ベッドで横になっているのに、麻痺していない側の脚は常に力が入り、枕に頭を押し付けるような力をいれ、背中は反り返っているために、仰向けなのに腰や背中は浮き上がっていました。

 

この状態でも、彼女はよく笑っていました。

 

正直、私には違和感でしかありませんでした。

こんな苦しい体勢で寝ているのに、笑ってる。

私なら3分と持たない力加減。

身体と心が乖離している、そんな風に見えました。

 

 

身体の力の抜き方を少しずつ覚え、落ち着いた彼女に話しかけました。

「相当落ち込んだんだね?」

 

 

彼女は、笑いながら

「そうだねえ、落ち込みましたねえ~」

と言い、その瞳からは涙がぽろぽろこぼれ出ました。

 

 

 

苦しかったと思う。

自分の体が言うこと聞かない状況も、

まっすぐ座っているはずなのに、片方に倒れ転倒してしまったり、

麻痺側のリハビリもしてほしいのに、触れてくれない不安な現状。

 

 

人は悲しいことや嫌なこと、辛かったことがあると、

様々な方法でそれらを処理しようとします。

 

彼女の場合は、

「笑うこと」でした。

そうすれば、落ち込まないでいい。

 

しかし、落ち込まず勢いで全てこなしてきた身体は、

彼女から「深く考えること」を奪いました。

 

彼女は勢い力ずくで動くがために、

細かなバランス能力が乏しく、必死に立っていました。

その為、立つことだけに必死になっているので、考える余裕もありません。

それらを繰り返し、何とか立てるし、無理くりにでも歩く距離は増えたにしても、物をもって歩くことや、考えながら立って動作を行うことは、ほとんどできていませんでした。

 

そのような何気ない「思考」を奪われると、人の脳は簡単に衰退します。

彼女もすでに深く考えることが難しいようでした。

また、そういった衰退は集中力をも奪います。

彼女は集中力も乏しく、きょろきょろしていた。

 

 

彼女は感情に蓋をするほど悲しんでいたし、自分のバランス能力の悪さに気づいていなかった。

そして、もっと気づいていないのが、

 

 

 

セラピスト。

 

 

どこの誰だか知らんが(知ってるけど)、

私たちは「人間」をみてるんだ。

数値でもなければ、片麻痺患者の一例をみているわけでもない。

「人間」相手にしてんだよ。

 

 

 

麻痺側へしっかり介入しろと言ってるんじゃない。

技術を上げろといってるんじゃない。

知識を身に着けろといってるんじゃない。

 

 

彼女をもっとよく見て関わっておくれ。

赤ん坊にでも出来る。

 

 

くどいけど、私たちの仕事は人間相手なんです。

機械や保証や家ではない。

生身の人間なんだから、セラピスト自身の人間力はかなり問われるんです。

(だから私むいてないと思うんだけどね☆)

 

私は人間力の欠片もないけど、

欠片もないからこそ、自分なりに出来得る限りを尽くして、誠心誠意関わるよ。

もう30にもなるババアだよ。

少なくともセラピストとしてお金をもらう間は、そのようにするつもりです。

 

 

某有名病院の若造セラピストよ。

女の涙にも気づけないなんて、まだまだやな。

胎児からやり直してきなんせ。

 

 

さてさて、夜も更けて参りましたな。

なんだか偉そうに勢いに任せて書き殴ってしまいました。

駄文を申し訳ありません。(反省してないけど)

今週はこれにて閉店です。

 

では皆さま、また来週。

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