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障がいを抱えて生きてくこと ~当ステーションの存在価値ってなに~

2019.10.16

リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。

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「たとえ世界中が敵になろうとも、俺はお前の味方だよ」ってセリフよくあるけど、まじどんなけしからん所業をした女だよって突っ込みたくなるし、もし言われたら、「え、なに?私そんな皆に嫌われてるの???」と思う田邊です。

根っからのネガティヴです。

 

 

この表現ね、本当はあまり好きでないのですが、よく巷で使われる言葉。

 

 

 

「障がいを抱える」

 

 

 

NHKさんなどでは、このような言葉を避け「障がいのある」のように、「持った」や「抱える」という言葉は使用しないようになっているそうです。

なぜかというと、

持っていたら手放せるし、抱えていたら、その辺に置いていけるから。

障がいは、自由に手放すことなんてできない。

「持つ」や「抱える」はこちらに主導権があり選択肢のある表現になってしまうため、使用しないそうです。

私もこの意見には賛成です。

障がいを自由に手放せたら、どれだけ楽だろう。

どれだけ苦しまなくて、悲しまなくて、悩まなくて済むだろうと思います。

ただ、今日はあえて、使用したいと思います。

 

 

 

彼は、「障害を抱えていた。」

 

 

 

その障害を手放すことも、上手く担ぐことも、引きずることも、何もできなくて、ただ、その重さに悲観していた。

彼は旅行が大好き。山道の景色を眺めながら歩いたり、四国のお寺を周られたり、家族で、時に夫婦2人で、全国47都道府県を旅したそうです。

何の前触れもなく、突然、旅先で発症しました。

住む場所からはかなり遠い場所だったので、旅先の病院で入院したそうです。

旅先の病院から居住地近くの病院へ転院し、約2~3か月で退院されました。

 

「入院生活は苦痛だった。だからどんな形でもいい、早く歩けるようになって家に帰りたかった」と笑いながら話していました。

 

望み通り、彼は病院側が予定していた入院期間より短めに退院できたそうです。

退院する前にセラピストから「時間が経つと麻痺が下(足)に来るからね」と言われたそうです。

どのような文脈で、どのような意図で、そのことを話したかは定かではありませんが、その言葉は彼の頭の隅に、隅なのに存在感を示しながら、こびり付いていました。

 

 

当ステーションを利用し始めて約3ヶ月。

セラピスト目線やご家族目線としては、「良くなっている」という印象。

しかし、彼の内観、実感としては、

 

 

 

「どんどん悪くなってる」

 

 

 

でした。

彼は明るく思慮深く、気遣いの行き届いている、私田邊は爪の垢でも煎じて呑ませていただきたいと思うほどの人格者です。

 

そんな彼が昨日、瞳を潤ませ

「なんかどんどん悪くなってる気がするんだ。家族からは良くなってると言われてるからきっと良くなってるに違いないけどね!」と笑いながら、こちらに気を遣いながら、けど、精いっぱい私に訴えてきてくれました。

 

 

彼は、とても頑張り屋さんです。

リハビリで行った内容は自宅で練習したり、休むことも大事と伝えると真面目に昼寝をするような人間です。実直そのものです。

 

 

動き自体は良くなっているけど、実感としてそれがない。

周りからは「良くなっている」と言われる。

しかし、自身の感じ方は違う。

この差も彼を苦しめているのでしょう。

誰にも共感してもらえない、理解されない苦しさ。

 

 

これきっと、多くの人が感じていることだと思います。

セラピストや本人以外の人の多くは、このような方に対して「考え方を変えろ」や「良くなってる部分を見て」や「歩けるからいいじゃん」や「価値観の転換をしなきゃ(障害受容)」と、声をかけている場面をよく見かけます。

 

 

その通りなんです。

ごもっとも。。。

 

 

だけどね、、

出来ないこともあるんですよおおおおおおおお。。

だってそうでしょおおおおおお?????

 

例えば会える予定だった週末に台風がきて急遽予定がキャンセルになり家で缶詰をすることになって、

「ま、台風だし仕方ないよね☆」

なんて、すぐ切り替えれないよねええええええええ。

台風こんちくしょおおおおおおお!?ってなるよね。

分かってる!!不謹慎なのはわかってる!!!

んでもさあああああああああ!?!?!?!?!ってなりますよね。

 

 

私はこんな時、とある人から言われたこんな言葉を思い出すんです。

 

 

 

「時が癒してくれるよ」

 

 

 

彼も精いっぱい努力したんです。

気持ちを切り替えて、気にしないようにしたり、緩和できるように運動をしてみたり、しなかったり。

全部試して、それでも価値観を切り替えれないし、良いところに目を向けているけど、過去、セラピストに言われた、

 

 

 

「時間が経つと麻痺が下(足)に来るからね」

 

 

 

この言葉が頭をめぐるそうです。

きっと、セラピストは良かれと思って伝えたのでしょう。(せめて、そうであって欲しい)

なんの根拠があってこの言葉を彼に放ったのか、私には理解できないけど。

 

 

 

時も解決してくれない、そんな呪いのような言葉をかけられてしまった。

彼は、顔は笑っていても、心は憔悴しきっていました。

彼に触れるだけで、私も涙が出そうになりました。

私なりに精一杯、言葉は交わさずとも、彼の心が軽くなるように介入しました。

 

 

リハビリが終わったあと、彼が、

「何か、やってもらってるとき、涙が出そうだった。少し軽くなった。」と涙ぐませ私に言いました。

 

 

コストパフォーマンスとしては、現状の彼が抱く感覚としては最低なのかもしれない。

彼の「完治したい」という満足度に対しては繋がっていないかもしれない。

けど、

 

 

「ここに来ると安心する」

 

 

この言葉だけで、当ステーションが存在する意味や価値が少しはあるかな?もう少し存在しててもいいのかな?とほんの少しポジティブに感じることができます。

 

だから、彼に

「どんだけでも好きなように旅をし、歩いて、人生を楽しんでおいで。体が悲鳴をあげたら、肩をもって歩くくらいはするからね。少しくらいなら、その重荷、一緒に担ぐからね。私たちがいるから、安心して遊んでおいで。」と言葉と態度と介入で伝えました。

 

 

少しでも、楽になってくれるといいな。

 

 

んはあ~~~~。

いい天気~~~~。

お散歩した~~い。

 

さて、仕事しよう。(←これもお仕事だけどね!!)

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