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174. 脳梗塞一しびれの後遺症治療
2017.11.02
リハビリの現場の様子を
ブログで紹介しています。
リハビリのことが
少しでも伝わると嬉しいです。
脳梗塞が発症してしまうと、様々な後遺症が起きてしまう可能性があります。 中でも「しびれ」は、脳梗塞の後遺症として起きやすい症状の一つです。 そんなしびれを回復させるためには、どのような治療・リハビリを行っていくのでしょうか? 今回は脳梗塞の後遺症として最もみられる「しびれ」の治療・リハビリ方法について紹介します。
■そもそも脳梗塞の後遺症でしびれを感じるのはどうして?
そもそも脳梗塞を発症するとどうしてしびれが後遺症としてあらわれるのでしょうか? 体に起きるしびれや痛みといったものは、本来体に異常をきたしていることを伝えるサインだと言わ れています。 しびれや痛みを感じることで、人はそれを異常だと認識し、病院に行ったり薬を飲んだりします。 こうしたしびれや痛みは通常発することはありません。 しかし、脳梗塞を発症すると脳細胞はもちろん、神経細胞にもダメージが与えられてしまうため、本 来は異常がある時のサインとして発せられるしびれが、特に異常がなくても発せられてしまうのだと 考えられます。
■しびれの治療・リハビリ方法
脳梗塞によって起きるしびれの治療方法は、主に末梢性と中枢性のしびれによって異なります。 末梢性のしびれは体の運動麻痺によってあらわれるものなので、薬等で治すことはせずリハビリに よってケアしていきます。 しかし、中枢性のしびれはリハビリによって解消することが難しく、神経の異常でもあるので神経を安
定させる薬を服用する必要があります。 例えば抗けいれん薬や、抗うつ剤といった精神安定に効果的なものも中枢性のしびれに有効です。 完全にしびれを治療することは難しいと言われていますが、しっかりと治療・リハビリを行うことで何も しない時よりは症状を緩和させることができます。
脳梗塞発症後のしびれのリハビリ方法として、脱感作療法が行われる場合があります。 脱感作療法とは、行動療法の一つであり、不安を抱いている対象物や状況などに対して、段階的 強めていくことを言います。 例えば、最初は体が動くか不安だという人にいきなり歩行訓練を行うという方法は、脱感作療法に はなりません。 その人が抱えている一番小さな不安や恐怖から徐々に慣れていってもらい、段階を踏んで大きな 不安や恐怖を取り除いていくという方法になります。 そのため、脳梗塞発症後のしびれのリハビリでは、少しずつ体を動かしていくことが重要です。
早めにリハビリを行うことが大切とされていますが、急激に行うのではなく早めに取り掛かっても内容 的に患者の肉体的・精神的負担がかからないようなリハビリを行っていくべきなのです。
脳梗塞を発症し、しびれの後遺症が残っていると今後の生活に不安を抱く人も多いはずです。 しかし、治療やリハビリをこなすことで日常生活においても支障が出ない程度まで回復するケースも
あります。 諦めずに治療やリハビリは行なっていきましょう。
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